第26夜 ページ26
「あまね様、涼雅さんのことは分かったが、光の呼吸について説明願いたい。」
不死川がそう切り出すと、悲鳴嶼はそっと手を挙げ、こう語る。
「光の呼吸については、私も耳にした事がある…。確か、雷の呼吸の派生だと…。」
「悲鳴嶼様の仰る通りでございます。しかし、補足をするとなれば、光の呼吸は風と雷、その双方を組み合わせ、派生させたものでございます。」
生前、朝霧は先代の光柱の継子だったとあまねは告げた。
あれだけの実力を有しているだけあって、師範もかなりの実力者だったのであろう。
そう柱たちは思った。
「呼吸を隠していた理由は、皆さんお察しがつくかとは思われますが、鬼舞辻無惨から身を隠すためです。」
「それより、朝霧のあの高速剣…。あれは独自の剣技なのか?」
それはあまねにも、お館様にも分からないとあまねは言う。
光の呼吸のあの素早い動きから習得したものなのか、果たして彼が元から持ち前ていた剣技が光の呼吸に活きているのか、本人以外には分からないというのだ。
「矢張り、本人に聞く他ないのか。」
朝霧涼雅という男本人から聞くべきなのだろう。
もう、後には引けなかった。
知るという選択肢しか残されていないのだ。
「それでは、本日の本題に移りましょう。」
柱は皆、朝霧について、未だに疑問と不安を抱えたまま、柱合会議を迎えた。
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天麩羅 - わわわ更新されてるぅぅううう!! (2020年3月15日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - わぁーーーぁああああ!面白いぃぃぃぃいいいい!更新頑張って下さいぃいい!! (2020年3月14日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます。そのようなお言葉本当に嬉しい限りです。 (2020年2月1日 22時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
いおり - めっちゃどタイプの小説きたーーーっ、これからも期待して待ってます。更新頑張ってください (2020年1月12日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - mo4さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小坂谷 真夜 | 作者ホームページ:@lotus_1022
作成日時:2019年9月9日 22時