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第22夜 ページ22

しかし、重傷である朝霧がまともに前線に立つことは無理に等しいものであった。

「朝霧さん、そんな、無茶ですッ!!」

積怒の雷撃を避けるだけの、防戦一方の戦いが続いていた。
攻撃はかわせるものの、皆手負いという事もあり、劣勢を強いられていた。


「炭治郎!俺の事はいいッ、自分のことに集中しろ!」
「朝霧涼雅も余裕じゃのう!」
「しまッ」

可楽の団扇が振られると、朝霧は体勢を崩し、屋敷の随分外へと投げ飛ばされてしまった。

朝霧は刀を杖代わりに、なんとか屋敷の方へと戻る。
その間にも戦闘は続いている。

「禰豆子!!玄弥を助けろ!!鬼に玄弥の邪魔をさせるな!!」

そんな炭治郎の声を聞いて、朝霧は刀に力を込め直した。

「後輩の邪魔はさせねェよ。全集中 光の呼吸 捌ノ型___無碍光(むげこう)

速く、鋭く、ブレのない一撃を空喜に入れる。
手負いとは思えない、美しい一撃。
その一撃によって空喜は両腕を失うものの、すぐに再生された。

「こいつは任せろ。こう見えても柱だ。手負いでも一体くらいなんともない。」

炭治郎はそれが嘘だと悟った。
朝霧からは死の匂いがまだ微かに漂っている。
不安、後悔、焦り、それらの負の感情があるにも関わらず、朝霧の矜恃がそこで終わる事を許していない。

柱としての覚悟。

これまで炭治郎は何度も見てきた。

煉獄を失い、宇髄は引退。

柱の持つ矜恃、覚悟、信念。
それらがどれほどまでに高く、強く、揺らぐことの無いものなのか、炭治郎は知っていた。

「……ッ!!分かりました。」

2人は刀を持ち直す。

「死ぬなよ、炭治郎、禰豆子、玄弥。」

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天麩羅 - わわわ更新されてるぅぅううう!! (2020年3月15日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - わぁーーーぁああああ!面白いぃぃぃぃいいいい!更新頑張って下さいぃいい!! (2020年3月14日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます。そのようなお言葉本当に嬉しい限りです。 (2020年2月1日 22時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
いおり - めっちゃどタイプの小説きたーーーっ、これからも期待して待ってます。更新頑張ってください (2020年1月12日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - mo4さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小坂谷 真夜 | 作者ホームページ:@lotus_1022  
作成日時:2019年9月9日 22時

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