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第21夜 ページ21

「禰豆子!玄弥!朝霧さん!」

屋敷に戻った炭治郎の目に飛び込んできたのは喉元に積怒の杖が刺さっており、電流に苦しむ妹・禰豆子の姿。

そしてその端には心臓に杖が突き刺さり、息絶えた(・・・・)朝霧の姿であった。

「カァ!死亡!!朝霧涼雅死亡!!上弦ノ肆トノ格闘ノ末死亡ッ!!」

頭上では朝霧の鎹鴉が(・・・・・・)けたたましく鳴いている。


朝霧からは僅かな死の匂いが漂っている。
炭治郎の胸に込み上げてきたのは怒りだけであった。


「やめろー!!」

あとから炭治郎を襲ってきたのは巨大な焦りであった。
柱である朝霧が殺されてしまった。
この場には時透も居ない。

果たして自分にこの鬼が倒せるのだろうか?
倒すしかないというのは頭では分かっているが、焦り、恐怖、負の感情までもが炭治郎を襲いかかる。

「可楽に続いて空喜までも何をしているのか。腹立たしい、腹立たしい…。」


そこからは積怒と誕生日の戦闘が繰り広げられた。
禰豆子を助けなければならない、その一心で炭治郎は刀を振るう。

空喜の足を巧みに使い、禰豆子との共闘に移ると、戦況が優勢に傾いたかのように思えたが、可楽が現れ、戦況が一変した。

「儂も仲間に入れてくれ!」


そんな時であった。

「光の呼吸 参ノ型____光彩陸離(こうさいりくり)



透き通る声が戦場に響く。



「よくやった、炭治郎。」

その場にいた全てのものが動きを止める。


死んだはずの朝霧は笑みを浮かべ、杖を心臓に突き刺されたまま、刀を握り、ゆっくりと立ち上がったのだ。

「あさ、ぎり…さん?」

朝霧は杖を心臓から引き抜くと、吐血の際に口元に付着した血を拭い、刀を構えている。

それと同時に、炭治郎は朝霧への恐怖が僅かに生まれた。

確かに朝霧からは死の匂いがした。
それに、見ても明らかに死んでいるはずだった。

そんな彼が今、平然として立っている。
いくら重傷といえど、何事も無かったかのように命が吹き返している。

「炭治郎、事情は後で話すさ。」

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天麩羅 - わわわ更新されてるぅぅううう!! (2020年3月15日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - わぁーーーぁああああ!面白いぃぃぃぃいいいい!更新頑張って下さいぃいい!! (2020年3月14日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます。そのようなお言葉本当に嬉しい限りです。 (2020年2月1日 22時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
いおり - めっちゃどタイプの小説きたーーーっ、これからも期待して待ってます。更新頑張ってください (2020年1月12日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - mo4さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小坂谷 真夜 | 作者ホームページ:@lotus_1022  
作成日時:2019年9月9日 22時

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