この世界の人達は強引すぎる6【名探偵コナン】

FILE281：警察病院 ページ39

帰り道



『はぁ…』



赤井さんに会いたいな…。
考えながら歩いていたらあっという間に家に着いてしまった。



『…一人って寂しいな』


門に手をかけた所で誰かから呼ばれた様な気がした。
辺りを見渡してみても、これといった人影は見当たらない。


『…気のせいかな』



門を開けて中に入った時にグイッと服が後ろに引っ張られた。
慌てて後ろを見るとそこに居たのは。



『！？』


「はぁ…はぁ…」


『こ、コナンくん！？』



コナンくんが息を切らせながら私の服の裾を掴んでいた。



『コナンくん怪我してる…！』


「はぁ…俺の事はいいんだ」


『っ！コナンくんがここにいるって事は組織の奴等は…』


「フッ…あぁ、全員お縄にしてやったぜ」



コナンくんがニヤリと笑うとメガネがキラッと光った。



『やっと…やっとだね。それで、それで赤井さんは？帰って来てるんだよね？』


「ああ、だけど今は…」


『今は…？今はってどうゆう事…？』


「…赤井さん今は警察病院に入院してるんだ」


『入院…』


「安室さんもそこに入院してる…。俺もそこに入院してたんだけど、Aさんに伝える為に抜け出して来たんだ」


『えっ！？』



抜け出して来た！？



『電話かけてくれれば良かったのに…』


「手元に携帯が無くてさ、番号覚えてなかったし…」


『あ…それなら仕方ないね』


『…あ、それなら早く戻らないと！きっと看護師の人凄く探してると思うよ！』


「え？う、うん」



携帯の地図アプリを開いて警察病院の順路を検索した。



『うわっ遠い…コナンくん良く来れたね…』


「ま、まあね…」


『近かったら走って行こうと思ったんだけど…これはタクシー呼んだ方が早いかな』


・



・



・



・



・


警察病院にて


『す、すみません！面会の手続きを！』


「あ、は、はい…ではこちらに面会する患者の名前と面会者のお名前を書いて下さい」


『はい』



あれ、赤井さんってそのまま赤井さんで入院してるの？それとも偽名使ってる？



『こ、コナンくん、赤井さんって入院するとき偽名使ってる？』


「いや、使ってなかったよ」


『あ…良かった』



私は用紙に赤井さんの名前と自分の名前を書いた。




「はい、どうぞー」

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