FILE246:約束 ページ4
『んっ』
朝、目が覚めると自分の部屋にいた。
『あれ、私いつ部屋に戻って来たんだろ』
もしかして昨日の夢だったとか?
ベッドから降りてリビングへと向かった。
扉を開けるとカレーの良い匂いがした。
『良い匂い…』
「おはようございます。Aさん」
『あ、おはようございます。沖矢さん?』
「ええ、今は沖矢で大丈夫ですよ」
赤井さんは出かける日や誰かが家に来る日は朝から沖矢さんの格好をしている。
まあ沖矢さんの格好じゃ無いと料理が上手く出来ないというのもあるみたいだけど。
『沖矢さん今日どこか出かけるんですか?』
「ええ、コナンくんの所へ」
『そうですか』
「昨日は良く寝れましたか?」
『え?やっぱりここで寝ちゃった感じですか?』
「ええ、コーヒーを飲んだ後すぐに寝ていましたよ」
『と言う事は沖矢さんが運んで…!すみません!迷惑かけて!』
「いえ、迷惑じゃないので気にしないで下さい。それにAさんの可愛い寝顔も見れましたし」
ふふ、と笑う沖矢さんはどこか雰囲気が妖艶だ。
『か、揶揄わないで下さい!』
「おや、バレてしまいましたか」
でも、と沖矢さんは言葉を続けた。
「可愛かったのは事実ですよ?」
そんなセリフを恥ずかしげも無く言う姿に私の顔が熱くなっていくのが分かった。
「おや、耳が赤くなっていますね。照れているんですか?」
『そ、そりゃ、そんな事言われたら照れますって!』
「私の言う一言で恥ずかしがってくれるのは嬉しいですね。おっと、もうこんな時間か、それじゃあ行って来ますね」
『へっ、え、あ、はい』
沖矢さんはそう言うとリビングから出て行ってしまった。
沖矢さんが出かけた後にカレーを食べていると、メールが来ていた事に気が付いた。
【件名】無題
ーーーーーーーーーーーーーー
三日後とか空いてるか?
松田
『三日後…?あぁ!そう言えばなんか言ってたっけ』
すっかり忘れてた。
「予定無いので大丈夫です」と返信を打つと秒で「了解。んじゃあ10時に米花駅で」と返ってきた。
メール来たの夜の筈なんだけど、見るの早いな。
944人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちもちアイスクリーム(プロフ) - え、めっちゃ最高でした!! (4月8日 12時) (レス) @page50 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - karionさん» コメントありがとうございます(^。^)次回作は安室さんです!いろんな案が出過ぎているので悩み中…。割とキャラが病んでる描写が好きなのでキャラ崩壊ありかもです。 (5月11日 6時) (レス) id: bce4419484 (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 面白かったです!自分飽きるのが早いので最後まで読むことが少ないんですけど久しぶりに最後まで楽しく読む事が出来ました!次回作も楽しみです‼︎ (2023年4月30日 13時) (レス) @page49 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - えくれあさん» ありがとうございます!最終回の終わり方は一話の時から決めてたのでやっとって感じです!次回作も頑張ります! (2022年5月1日 12時) (レス) id: 9f82d8cbd4 (このIDを非表示/違反報告)
えくれあ(プロフ) - 最後の終わり方いいですね〜!完結お疲れ様でした!次回作も頑張ってください、応援してます!ワクワクです笑 (2022年5月1日 0時) (レス) @page50 id: 1e601cb38a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なみ太郎 | 作成日時:2022年3月14日 14時