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これは嫉妬だ




橋渡しに利用されることも

そういう場面を目撃してしまうのも


全部慣れてたはずなのに…




先輩や女の子たちにどうやって触れたのか

どうしようもない程気になって


近づく女の子に腹が立って仕方がなくて

無性に泣きたくなる




その事実が示していることなんて1つしかなくて


ジナに対する自分の気持ちなんて

とっくに分かっていた







SG「お前らまだヤってないんだって?」


『なっ!え、あ…ぇえ?!』







一瞬にして顔に熱が集まる







SG「このままだと誰かに盗られるぞ」







不安を言い当てられた気がした


俺の前の椅子へと腰掛ける先生







SG「お前の方が色々負担が大きいと思うけど
ただ相手を想うだけってのもなかなかキツイもんがあるからな」







普段の先生とは少し違う真剣な表情


そのせいかその言葉にはどこか説得力あった







SG「屋上で見た時のあいつなんて酷かったぞ」


『そうなんですか…?』


SG「女の好きなようにさせて
ジナは触るどころか声も一切出さない」


『え、』


SG「前戯なんてあったもんじゃないから
相手の準備も整わないうちに欲望を吐き出せばそこで終わり」


『そんなの、』







愛情の欠片もないだろ…



そのことに驚きを隠せなかった







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作者名:HEKi | 作成日時:2023年5月14日 23時

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