検索窓
今日:16 hit、昨日:37 hit、合計:26,904 hit

20 JN side ページ20









『俺のことが好きなんだろ?
じゃあ、これからは好きでもないヤツと
関係を持つのは止めるって誓え』







いつの間にか正面から見つめていたA


その姿が歪んで見えた




僕を苦しめていたのは自分


その事実に傷つきながらも

なんとか救い出そうとしてくれる







『驚いたけど好きって言われて嫌じゃなかったから…
たとえそれが友達としてじゃなくても…』







頬に手が添えられ

伝う涙を拭ってくれる


Aの言葉と触れる手の温かさに

涙が止まらない







『もう女を捌け口にするのは止めろよ
お互い傷つくだけなんだから…』







頷くように目を閉じれば

途端に溜まっていた涙がいくつも頬を流れる


それを1粒も零さないように

Aの手が拾っていく







『ジナが泣いての久しぶりに見たかも』







そう言って、Aが笑った




気持ち悪いと思われてもよかった



受け止めて

ちゃんと考えてほしかった



怖かったのは嫌われることじゃない


この気持ちをなかったことにされること



それが1番怖かった



物心ついた時にはAが好きで


その気持ちとともに今まで生きてきた


それをなかったことにされるのは

自分自身を否定されるのと同じ







『ほら〜、あんまり泣くなって』


「…A」


『ん〜?』


「A」


『だから何だよw』







その存在を確かめるように

何度も名前を呼んだ







21 JN side→←19 JN side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
168人がお気に入り
設定タグ:BTS , ソクジン , JIN
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:HEKi | 作成日時:2023年5月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。