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「仁花?どうかしたの?」
「あ、ううん。私、時間が押しているから先に出るね!ゆっくり食べて!また明日ね!」

 そんなに急ぎの仕事があるのか、ハムスター状態になりながら見るからに無理矢理飲み込んでその場を後にした仁花。なんだったのかと、松川さんを見ると無表情の松川さんが仁花が去った後を見ていた。

この人もこんな無の顔をするんだ。

二人が何を考えているのかも知らずにそんな呑気なことを考えていた。



「松川さん、あの、昨日のことなんですが」



覚えていないのでどうやって帰ったのか教えてもらえますか? と言いたかったのだが、松川さんが人差し指で私の唇を触った。

それから先は言うな、と言うかのように。


怪訝そうに松川さんを見ると、楽しそうに、愉快そうな悪戯っ子の顔をして笑っている。



「それから先の話は、食べてからね」




ーーー美しい花には棘がある


そんな言葉をふと、思い出した。
この人はきっと私にとって、 毒だ。

触れるだけのキスを→←.



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設定タグ:ハイキュー , 松川一静   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:お湯 | 作成日時:2019年5月9日 19時

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