2(as) ページ29
俺の名はアスラン･ドレア
王国騎士団“赤狼”の隊長。
一週間後の任務に向けて、部下とトレーニング。
その任務は東の村の調査だが
正直、気が進まない。
国王は調査のみと言っていたが、それは表向きの話。
本当は、使えなくなっていたら
排除するように言われている。
国王はその様なお方だからな。
しかし、あの村はいくら魔物に
占拠されたとはいえ、私達と同じ国の人間だ。
もし、生きていたら国王はどうするのだろうか。
？｢なに難しい顔してんだ？｣
as｢ユーリ｣
y｢いつものお前らしくないな｣
彼はユーリ･ステファン。
騎士団“青い薔薇”の隊長で俺のライバルだ。
俺達は競い合い、今はお互い
隊長の地位まで登り着いた。
彼も同じ任務を命じられている。
as｢少し考え事をしていた｣
y｢今回の事か？｣
as｢ああ｣
y｢アスラン、村は占拠されたんだ
人々が生きていたとしても、洗脳されているに違いない｣
as｢だからといって、排除するのは気が引ける...｣
y｢お前は優し過ぎるんだよ、“赤狼”と呼ばれたお方とは思えないな｣
“赤狼のアスラン”
赤く、狼の様に相手を確実に仕留める。
その姿から、周りからそう呼ばれている。
呼び名など俺には関係ない。
言わせとけば良いのだが、ユーリは随分と気にしているようだ。
彼は文句を言いながら、城の中に戻った。
日が沈みかける夕方
やることを終え、行きつけの店に顔を出す。
いつものメニューを頼み
息抜きをしていると、遠くの方から愚痴が聞こえてくる。
仕事の話から、国王の対応や態度へ話が変わる。
気持ちは分からなくはない。
だが、俺はその国王につかえる
騎士団の隊長。
流石に止めなければ。
？｢なぁ兄ちゃん、俺の猫見んかったか？｣
as｢猫？｣
近付こうとしたが、緑のフードを被った男性に声を掛けられる。
見たところ、猫らしきものはいない。
？｢あ！ おったおった！ もー、離れたらあかんやろ｣
カウンターの下で、黒いものがうごめく。
彼がそれを持ち上げると、紫がかった眼をした黒猫だった。
珍しい眼をした猫だな...
？｢兄ちゃん、声かけて悪かったな｣
as｢いえ、それより見つかって良かった｣
？｢お詫びに何か奢るわ｣
探してくれたお礼として、好きなものを奢ると言う。
始めは断ったが、奢らないと気がすまないと言うので仕方がなく
一つ料理を注文する。
彼は旅人に見えるが、猫を連れて旅をしているのだろうか。
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めぐぱんだ(プロフ) - 通りすがりさん» ご指摘ありがとうございます。修正させて頂きますが、検索避けというとこはまた何かあったんですかね(笑)？ (2023年2月3日 13時) (
レス) id: 85f55d852b (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - タグも検索避けしたほうがいいですよ〜 (2023年2月3日 13時) (レス) id: 463d9420f9 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぱんだ(プロフ) - 修正をし、話が前後しました。コメントで指摘があれば気付き次第、修正致します。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年7月4日 2時) (レス) id: 85f55d852b (このIDを非表示/違反報告)
めぐぱんだ(プロフ) - ノコキノさん» コメントありがとうございます。もう一つの小説に専念してしまい、いつの間にか更新停止となってしまいました(汗。まだまだ続きますので、更新は遅いですが楽しんでいただけたら幸いです。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年3月27日 10時) (レス) id: 85f55d852b (このIDを非表示/違反報告)
ノコキノ - 初コメ失礼します！いやぁ、面白過ぎです！更新停止になってしまったのが残念なくらいには！夢主がいないというのも、斬新でよみやすかったです！ (2022年3月25日 16時) (レス) @page43 id: 9f93cb888b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐぱんだ | 作成日時：2019年11月3日 17時
