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「”必殺クマゴロシ 斬”！」
吹雪アツヤが必殺技を使った。前半では止められなかったけど、雷門はどう対策するのだろか。
新たに見せた必殺技で、あのゴールキーパーが止めるのだろか。そう思ってゴール付近へ視線を動かした。
「！」
ゴール前に立っていたのは稲森明日人と小僧丸サスケだった。FWの2人がなぜそこに……と思った時だ。
「「”カウンタードライブ”！！」」
二人がかりで吹雪アツヤの必殺技を足で止めたと思えば、打ち返したのだ。その反動を利用したからなのか、速さ、威力……どちらも高そう。
ボールは誰一人に止められることなく白恋の元へと向かって行く。そして……
「……入った」
白恋のゴールキーパーは反応が遅れ、ボールの侵入を許した。
5-4
同点となった一分間の時間の中、雷門は1点を奪った。
「！」
それと同時に鳴り響くホイッスル。それは試合終了を意味する音だった。つまり、雷門が勝ったと言うことだ。
『試合、見に来てくれたの？』
『絶対勝つから見てて』
試合前に氷浦と話した内容が頭をよぎる。それと同時に『雷門に勝って欲しい』と思っていた事を思い出す。
「……そうだ。お願いを叶えないと」
氷浦が言っていた。
試合の後、時間があるなら待っていて欲しいと。
「ゆうま」
「……ん？ どうかした？」
隣にいるゆうまに伝えたいことがあるから声を掛けた。ゆうまは少しだけ遅れた後、反応した。
「さっき言い忘れていたことあった」
「言い忘れていたこと？」
「うん。この後、氷浦が待っていて欲しいって言ってた」
「……それって、この後会うって事？」
「うん。氷浦からのお願い。お願いって叶えなくてもいいことだって氷浦が言ってたけど、自分には拒否する権利はないから……だから氷浦のお願いを叶えなきゃいけない」
「……なるほど」
そうゆうまに伝えたけど……どうしてだろう。ゆうまの顔がいつものような優しそうな顔じゃない。
「A。君は少し……いや。君基準で考えたら……外部と関わりすぎたみたいだね」
「え……？ どういう意味……？」
「そうだね。君にははっきり言ってあげないと。……”会うな”と言ってるんだ」
そう言葉を放ったゆうまの声に、自分は前に感じたものと似た何かを感じている。確か……そうだ。
「……怖い」
「え？」
「今のゆうま、怖い」
目を逸らしたいとは違うけど、今のゆうまは見たくない。そう思ったんだ。
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恵野(プロフ) - 青碧さん» コメントありがとうございます。惹かれるなんて嬉しい言葉、ありがとうございます…！ 実は書きながら履修している状態だったりします汗 ちょいちょいオリジナル展開を挟ませていただいているので、履修する際はお気を付けください…！ (2022年5月17日 21時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
青碧(プロフ) - 初めまして、青碧と申します。文章の書き方に惹かれて気づいたらここまで読んでおりました…そのくらい惹き込まれる展開でございました！アレスは未履修ですが楽しく読ませていただいております！これからも応援しております！ (2022年5月17日 21時) (レス) id: d3cfc8958d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2021年11月7日 15時
