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白恋の連携に対するAの感想は一旦置いておいて。あの連携に雷門はどんな突破口を見つけ出すのかな？
「……おや」
雷門が白恋の前を取った。これは見破ったかな？
リベロ君がボールを奪い、氷浦君へとパスを出した。
「……あ」
Aが小さく声を漏らす。ま、試合前に話した彼……氷浦貴利名を見れば当然の反応かもしれない。
「させないよ」
ボールを持つ氷浦君の背後から吹雪士郎が迫る。雪や氷といったクール……寒いという単語が異名に取り入れられている2人の対決だ。実況はクールプリンス対決って言ってるけど。
「明日人！！」
ボールを奪われる前にパスを出すって事ね。氷浦君は美濃道三で見せたあの必殺技を使った。
「”氷の矢”！」
中々見る事のないロングパス系統の必殺技だ。
氷を纏ったボールは、ダイヤモンドダストのような細氷を散らしながら大きく弧を描く。そのボールの向かう先にいるのは……稲森君だ。
稲森君はボールを受け取るとシュート体勢に入った。あれは星章との試合で見せた必殺技の体勢だ。
「”シャイニングバード”！」
”シャイニングバード”と呼ばれた必殺技はゴールキーパーが反応できないほどの速さでゴール。
3-4
1点差埋まったね。でもまだ安心できないよ？
「……？ どうした、A」
ボーッとした様子で何かを見つけているA。その視線を辿ってみると、その先にいたのは氷浦君だった。
「氷浦君がどうかしたのかい？」
「……綺麗だった」
「綺麗？ ……あぁ、必殺技」
別に初めて見た訳じゃないのに、どうして今更そう思うようになったんだろう。
「……関わりすぎてるのかな」
Aと氷浦君が対面した回数など多くないはず。だが、その少なさでAは彼に影響されているということなのだろうか。
「氷。光に反射してて綺麗だった」
氷は単体で見れば綺麗とは言いがたいだろう。だが、光というサポーターが入る事で氷は輝きを得られる。
「……氷と光、ね」
組み合わせとしては文句なしで相性が良いだろう。変な所で合致するよね、君を取り巻く環境は。でもそれは王帝月ノ宮にも言えるか。
月は自ら輝きを放っているわけではない。太陽という光を得て輝きを得ているんだ。氷なんて小さなものを照らすより、大きなものを照らすのが君なんじゃないのかい。ねぇ、A。
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恵野(プロフ) - 青碧さん» コメントありがとうございます。惹かれるなんて嬉しい言葉、ありがとうございます…！ 実は書きながら履修している状態だったりします汗 ちょいちょいオリジナル展開を挟ませていただいているので、履修する際はお気を付けください…！ (2022年5月17日 21時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
青碧(プロフ) - 初めまして、青碧と申します。文章の書き方に惹かれて気づいたらここまで読んでおりました…そのくらい惹き込まれる展開でございました！アレスは未履修ですが楽しく読ませていただいております！これからも応援しております！ (2022年5月17日 21時) (レス) id: d3cfc8958d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2021年11月7日 15時
