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実況によると、どうやら白兎屋なえはこの試合がレビュー戦だったらしい。中々インパクトのあるレビュー戦になっただろうね。
「……必殺シュート、使えたんだ」
「レビュー戦って言ってたし、『やってみたらできた』って奴なんじゃないかな？ あれが才能って奴なのかもしれないね」
「……なるほど」
試合再開
白兎屋なえのスピードは止まらない。彼女の速さに雷門は着いて行くのに精一杯のようだ。
「あぁっ！」
ボールが彼女の前ではなく横へと転がっていく。ミスキックだろう。そうだとしてもまたあの速さで回収するんだろうと思っていた時だ。
「調子に乗るなよ、ド素人が！」
そのボールを拾いフォローしたのは吹雪アツヤだった。……あれ、そう言えば彼、他のチームメイトのフォローなんてしてたっけ？
「……なるほど、そう言う事か」
「？ どうしましたか、野坂さん」
「白恋があの子を入れた理由が分かったんだ」
白恋が白兎屋なえを投入した理由。それは吹雪アツヤが関係している。
今まで吹雪アツヤは兄、吹雪士郎としかプレーをしていなかった。彼女は良くも悪くもあのチームをかき回す存在なのだろう。まだサッカー初めて浅いだろうしね。
だからこそ、そんな彼女をフォロ−してあげなければならない。彼らだって負けるためにこの大会に出場している訳じゃないだろうから、勝つ為には白兎屋なえをフォローせざるを得ないのだ。
「流石の吹雪アツヤも介入しなきゃマズいって思ったんだろうね」
「なるほど。そんな意図が」
ボールは吹雪兄弟の元へ。だが近くには白兎屋なえもいる。
今まで見て感じたのは、あの子は随分自分勝手……というより、自由すぎる。吹雪兄弟は何かする気だったんだろうけど、白兎屋なえの存在を無視できるのかな？
「……なんか固まった」
「うん、息のあった動きだね」
白恋は白兎屋なえを先頭に一塊になった。その動きは本当に意気が揃っている。雷門もその動きに対応できず、素通りされてしまっている。
「いっくで〜！」
「いくぞ、アニキ！」
「ああ！」
「うちらの必殺技！」
白兎屋なえがボールを蹴り、あのクラウチングスタートの体勢になった。彼女に蹴ったボールに向かって吹雪兄弟が走って行く。……おや、また新しい必殺技？
「「「”トリプルブリザード”！！！」」」
……というよりは、白兎屋なえと吹雪兄弟の必殺技が合わさったオーバーライドかな？
”トリプルブリザード”と呼ばれた必殺技は強力な力を纏いながらゴールへと向かった。
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恵野(プロフ) - 青碧さん» コメントありがとうございます。惹かれるなんて嬉しい言葉、ありがとうございます…！ 実は書きながら履修している状態だったりします汗 ちょいちょいオリジナル展開を挟ませていただいているので、履修する際はお気を付けください…！ (2022年5月17日 21時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
青碧(プロフ) - 初めまして、青碧と申します。文章の書き方に惹かれて気づいたらここまで読んでおりました…そのくらい惹き込まれる展開でございました！アレスは未履修ですが楽しく読ませていただいております！これからも応援しております！ (2022年5月17日 21時) (レス) id: d3cfc8958d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2021年11月7日 15時
