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1点を奪われた雷門は点を取り返そうと動く。ま、一番動いているのは稲森明日人だけどね。ほら、1点奪い返した。
2-2
またタイスコアだ。また引き離されるのかな？
それとも、引き離された後また取り返す？
「……？ 交代？」
元々白恋を調べていたわけではないから、どんな選手がいるのか知らない。でも、後半で交代させてきたということは、なかなかの隠し球って奴なのかも。
さあ、誰が出てくる？
「DFを下げてFWを出して来たか」
大型モニターに映し出された名前は『白兎屋なえ』。うん、事前調べをしてないから知らないね。
それにしても、FW4人編成か。僕達が生まれる前、一時代を築いたフォーメーションらしいね。超攻撃型布陣、中々見ることができないフォーメーションだ。
「さて、彼女はどんな選手なのかな？」
ホイッスルが鳴り響き、試合再開。
ボールは早速白兎屋なえの元へと渡った。
「……おや？」
と思ったんだけど、まさかのパスミス。というより慣れていないように見える。初心者なのかな？
「あの人、下手。なんで交代させたんだろう」
「ま、何か意味があるのは間違いないと思うよ」
Aは思ったことを正直に口にするようだ。普通の全国大会で初心者を出場させるなんて、交代させても勝てる自信があるのか、それとも彼女自身になにかあるのか。
ボールはフィールド外へと転がっていく。そこを雷門のリベロ君が向かって行く……その時だった。
「！ ……へぇ」
リベロ君を追い抜いて白兎屋なえはボールがフィールドの外へ出るのを阻止。そのスピードは目にも止まらぬものと表現したらいいのかな。
わき上がる歓声。ま、当然なのかな。中々見る事ができないことだろうし。
「スピード対決。あの子とAどっちが勝つのかな」
「勝負するまでもない。自分の方が速い」
「おや、自信満々だね」
Aの反応は、見ようと思えば対抗心があるようにも見える。僕としては日頃Aのスピードを見ているから慣れている。ま、普通に見れば速い方に入ると思うよ。
「貰ったで〜！」
ちなみに彼女がいる場所はゴール前だ。狙うなら良いポジションである。白兎屋なえは足を大きく振りかぶり、まさにシュート体勢。どんなシュートを見せるのかな？
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恵野(プロフ) - 青碧さん» コメントありがとうございます。惹かれるなんて嬉しい言葉、ありがとうございます…！ 実は書きながら履修している状態だったりします汗 ちょいちょいオリジナル展開を挟ませていただいているので、履修する際はお気を付けください…！ (2022年5月17日 21時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
青碧(プロフ) - 初めまして、青碧と申します。文章の書き方に惹かれて気づいたらここまで読んでおりました…そのくらい惹き込まれる展開でございました！アレスは未履修ですが楽しく読ませていただいております！これからも応援しております！ (2022年5月17日 21時) (レス) id: d3cfc8958d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2021年11月7日 15時
