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「うわーー！！」
「ん……なに……」
目を覚ますと目の前に辰哉くんが寝ていて、私は悲鳴とともに飛び起きた。
ここは私の部屋で、間違いなく私のベッド。
幸い、服をお互い着ていることに安堵していると、辰哉くんは寝ぼけ眼で私を抱き寄せる。
「……ねむい」
それだけ言い、また夢の世界に旅立ってしまった。
何でこんなことになってるんだと思っても、思い出すのはマンションの前で出会ったところまで。
呆然としながら、しばらく辰哉くんの寝顔を見ていると、いつの間にか私もまた眠りについていた。
ふと目を覚ますと、目を閉じたAがそこにいた。
昨日の夜、とりあえずAをベッドに運んで寝顔を見ていたら、俺もそのまま寝てしまったことを思い出す。
スマホで時刻を確認し、そろそろ家に帰ろうと起き上がると、Aもうっすら目を開けた。
「おはよ」
「ん……おはよぉ……」
目をこすって間延びした挨拶をしたAは、すぐに飛び起きて正座をした。
「……昨日の夜、何があったのでしょうか」
まるで大事件が起きたような仰々しい言い方に、俺はつい笑ってしまった。
「エレベーターに入った途端Aがくっついて離れないから、結局一緒に寝ちゃった」
「ええっ！ ご、ごめんなさい……」
両手を合わせて必死に許しを乞うAに、多少話を盛った罪悪感はあるものの、告白が一度なかったことになったんだからこれくらいの意地悪は許されるだろうと、自分を正当化した。
「今から仕事だからさ、朝ご飯と今日の夜ご飯一緒に食べてくれるなら許すよ」
「はい！ 誠心誠意作らせていただきますっ！」
腕捲りをしたAは、寝室を飛び出して行った。
そんな俺も抜かりなく今日の夜まで約束を取り付けるんだから、どうしようもねぇなと頭をかいた。
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小袖(プロフ) - 爆きゅんしました( ; ; )♡ (2023年1月18日 18時) (
レス) @page37 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - センさん» 応援ありがとうございます！マイペースになりますが更新楽しみにしていただけたらと思います！ (2022年12月17日 11時) (レス) id: 8a1fff5847 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - このお話めちゃくちゃ大好きです！これからもひっそりと応援しています。更新お疲れ様です。 (2022年12月16日 23時) (レス) @page37 id: 4a7d47f0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六花 | 作成日時：2022年11月23日 19時
