宮玉の交換日記

21 宮 ページ41

ギュ〜



ギュ〜



「どう？わかって貰えた？俺の本気度？」




ここは、決めるところでしょ？
流石の俺でもわかるよ！
返事を聞く時間を与えないで
間髪入れずに攻め込みま〜〜す。




告白シーンだけは、無駄に読んで来てるからね
経験こそないけれど
妄想とイメトレだけは、
誰よりも場数を踏んでるって自負している。




「宮田俊哉は、玉森裕太を愛してます！」




コレ！言いいたかったんだよね！
あの有名な野球マンガのワンシーン！
何度、想像の中で練習した事か




キタミツ辺りには、
おいって突っ込みが来るこの台詞でも
タマさんは、読んでいないだろう時代のだから
パクったのバレないだろうし。




「あっ、うん。」





はい！それで充分です！
天邪鬼中のちゃんタマにしては、上出来な
良い返事！




チュッっ





チュッっチュッ





締めは、やっぱりチューでしょ！
俺のバイブル
どの漫画でもそうだった。




こうして、構想の半ば早々に
本当に俺のLoveちゃんになったタマじゃなくて
子猫ちゃんな裕太



きっと、くっ付いてからも
今までと変わらずに天邪鬼で俺様なはずの
Loveちゃん




だから、これからも
コロコロ、コロコロと手のひらで転がして
俺の思い通りになるように
日々の妄想とイメトレは、欠かせないな。




ではでは、
ドームでドッカンと結婚式を挙げてきますかね。





メンバーですらみんな
コレを冗談だと思っているでしょ？
違いますからね！
コレは、正真正銘の真剣で本気の結婚式！




メンバーも含めた会場にいる全ての皆さんを
2人を祝福してくれている参列者だと思って
何度目かの結婚式を成功させる為に
頑張ってこなくては



そして皆さん、
知らぬ間に俺たちの承認になってますから
気を付けてくださいね。



はぁ〜〜何度思い返しても
全てが計画よりも上手くいきすぎちゃって
トントン拍子すぎちゃって
今日もニヤけが止まらない！



「おいっ、何やってるんだよ、もうすぐだぞ！俺たちの結婚式！」




「はい、はーい！わかってますとも。花嫁さん！」




「おっお前、こんなとこで…何をっ」




「何をって結婚式なんだから、新郎新婦でしょ！自分で言ったでしょ、俺たちの結婚式だって」





「バかっ言ってねーよ。」




だから、そんな茹でダコな顔で言っても
嬉しいにしか聞こえないんだって！
今日も、タマさんは扱いやすいな〜〜


end

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