宮玉の交換日記

05 玉 ページ5

小鳥さんが
ピヨピヨ、チュンチュンと
可愛く鳴いている声で
目が覚めた。





ふぁ〜〜眠い〜〜




目を擦りながら洗面所へと向かうと
鏡にの向こうには、ボサボサの髪に
だらしなく乱れたTシャツとスウェット姿の
自分が鏡に映っている。




相変わらず寝起きは、酷いな……




何時もなら、このボサボサの髪に
服だけ着替えて帽子を被って楽屋へ行き
本番前に髪をセットするんだけれど




今日は、としくんとのディナーデートだから
セットしちゃおうかな〜〜




でも、
しっかりセットして行ったら
張り切ってるのがバレちゃう？
服も張り切り過ぎると楽しみなのが
バレちゃう？




事実、
張り切ってるし浮かれ気味だから
楽屋へ行ったら
としくんとに飛び付きたい勢い〜〜




そんな言は、出来ないんだけどさっ……
ウジウジ……




気分は、朝から浮き足立ちまくって
フワっフワっしてんのに
ウジウジ中。




としくんの事になると
フワ森になったりウジ森になったりと
心を乱されちゃう〜〜




俺が我儘を言って振り回しているようで
本当は、
俺の方が振り回されっぱなしなんだよね〜〜





そしてウジウジした結果
髪は、
ボサボサを整えるだけにして
服は、
普段の格好に一緒に買いに行った時に
こっちの方が似合うと言われたジャケットを
羽織る事にした。




このジャケットを買う時も似合うと言われて
内心では、
ウォッシャーってガッツポーズをして
即買いを決めたのに




「えぇぇぇ〜〜じゃあ、止めようかな……。」




何て天邪鬼発言をしてしまって
まだ、
としくんに実際に着ている所を
お披露目出来ていない。




素直になる第一歩として
今日は、着て行く事にした。





気付いてくれるといいなぁ〜〜





気分もスッキリとさせ
フワフワ森くらいになって
仕事へと向かった。




楽屋の扉を開くと
既に舞祭組チームが来ていて
渉と楽しそうに話していた。



「おはよう〜」





「おはよう〜〜」





渉と話していた、としくんが俺を見て
何時もの仏の笑みを見せて
挨拶してくれる。




うわぁ〜〜
今日の服、俺が選んだやつじゃん〜〜
嬉しい〜〜〜〜




しかも、スゲー似合ってるし。
王子具合に磨きがかかっちゃってる〜〜




ヤバいヤバい〜〜




ニヤケてしまいそうなのを
慌てて手を口に充て隠す。




実は、
イケメンなのがみんなにバレちゃうじゃん。





俺が選んだ服を着るとしくんと
としくんが選んだ服着る俺





ミラクル〜〜

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