宮玉の交換日記

19 宮 ページ39

これは……
愛の誓いをされていると
捉えていい発言だよね？




ねぇ？ねぇ？
愛おしの子猫ちゃん？いや、ゆうくん！
って、たまにはSな感じで
問いつめたいくらいなんだけれど




目の前にいる当の本人
怒りと恥ずかしさと沢山のモノが混ざり合って
おかしな事になってしまっていて
それどころじゃなさそうな様子。




目を吊り上げ怒りを沸騰させて
叫んでいたはずだったのに
怒りに任せて放った自らの言葉に
凄い事を口走ってしまったと気付き




顔だけでなく、お目見えしている肌という
真っ白でスベスベなお肌を
真っ赤に染め上げて
口を鯉のようにパクパク、アワアワさせて
慌てふためいている。




でも、そのお陰で
突然の問題発言といいますか
2度と聞く事の出来ないような愛の告白！
いや、これはそれ以上に価値のある言葉で
舞い上がっておかしくなりそうだったけれど
冷静に受け止められる。




それにしても
ヤバい！ヤバい！ヤバい！
これから徐々に引き出そうとしていた矢先の
史上最速で最高なフライング！




冷静といいつつも
心臓は、バクバクだし頭も上手く回らないし
そーじゃなくても、こんな時
どうしていいのか俺の持っているキャパじゃ
対応しきれない……




ガヤさんなら、こんな時でも
簡単にサラリとこなすような事なんだろうけど
俺の場合だと
シミュレーションを散々しても
惨敗になりそうな事しか思いつかない気がする。





せっかくのチャンスを活かしたい！
けど……どう反応したらチャンスを掴めるんだ？
どーしたもんか………





人間、あまりにも突然
味わったことのない喜びを味うと
言葉にも態度にも出せないもんなんだな〜




ってシミジミしている場合じゃない！
どーしよ、どーしよ！
そろそろ、アタフタTimeが終わっちゃう〜




アドリブは、苦手なんだよ〜
だから、
毎回シミュレーションをして臨んでいたのに〜
こんな時でも
手のひらでコロコロしたいのに〜




マズイぞ！マズイぞ！
全然、暑くない部屋なのに
背中にしっとりと汗をかいてきちゃってる。




あははは……
全然、冷静じゃないし……




「なんで黙ってるんだよ！って…もしかして…引いてる…とか？…ないよなぁ？」




反応を悩みまくっている最中
答えが出る前に
先に素に戻ってしまった子猫ちゃんから
ジャブが来てしまった。




不安にさせるつもりなんて全くないに
眉が下がり訴えるような目でこちらを見ている。





あぁ〜もう！なるようになれ！

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