宮玉の交換日記

15 宮 ページ35

もし、衣装案を
俺が考えていたなら……





きっと、在り来たりな
ザ王子様なだけなやつか
タキシードをキラキラさせるくらいしか
思い浮かばなかったな
多分…….





まだ、曲も決まっていないけれど
結婚式って設定にはピッタリの衣装案！






しかも、
部屋でブツブツ言いながら
これキター！って
あの案を描いていた姿を想像したら
萌える以外のなにものでもない。






そりゃ、朝からテンションが高いのも納得！





でっっ、軽いようで深い意味のある疑問
色はどっちがどっち？
サラッと聞いたけれども
前々から、もの凄い気になっていたトコで
コレ大事なとこ！どっち？なの？





「………だろ………だから、白が俺で、お前が黒……….。」






「え？何？何？全然、聞こえない！」





しまった！あまりに内容が気になりすぎて
素で聞き返しちまった……
これで、ヘソを曲げられたら大変！
一番聞きたいとこが、聞けなくなる〜




どーしよ、どーしよ。




「だから〜ウェディングドレスを着る訳にいかないから！その変わりの白の衣装だから俺が白で、その対照的になるように黒がお前！わかったか！」





恥ずかしがって口を閉ざすと思われたが
逆切れをしてくれたお陰で
大きくハッキリとした口調で




俺には、告白としか思えないような台詞を
恥ずかしいのと大きな声を出したのとで
顔を真っ赤に染めながら叫んでくれていた。





うわ〜〜やばやば！マジっ？
生きていてよかった！




これって完全に自分がウケだって
認識しているって事だよね〜
いやはや、こんな事を言われたら
オス要素が薄っすい俺でも
今すぐに引き寄せて抱きしめたくなる〜
ガヤさんなら、確実に仕留めているレベルのだよ！




俺の子猫ちゃん〜〜




寒いしキモって言われるから
絶対に口には出さないけれど
名前的にもツンツンした態度や仕草も全部が
子猫そのものだと思っていて
心の中ではよく呼んでいる。





でも、う〜ん、今のは
それだけじゃ足りない！





ツンツン、ぷにゅ〜




「ちゃんと再現して貰らおう。衣装の試着が楽しみ！絶対に似合うよ〜俺のカッコ良くて可愛い花嫁さん！！」




ぷにゅ〜




ギュっっ




ほっぺをツンツンしてこっちを向かせてから
ほっぺをつまんだ
そして、俺なりのキザめな台詞を言い
もう一度、
ほっぺをつまんで終わるところだったのに




身体をこっちにむけるもんだからツイ
軽くだけれど
抱きしめてしまっていた。

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