宮玉の交換日記

12 宮 ページ32

理想のツン具合を
引き出す為に





種をもうひと蒔きしておくと





「最近、オシャレになったとか言われるのをお前はヲタクキャラ潰しだとか言っているけど、それすらオイシイって思ってんだろ？それは全部、俺のお陰なんだからな。ヲタクなのにってギャップが生まれてのネタなんだから！感謝しろよ！」





「あっはははは〜ありがとう。神様女神様タマ様〜ははぁ〜ひれ伏せさせて貰います。」






「適当に言いやがって全然、感謝してねーだろ！感謝どころか馬鹿にしてんじゃねーかよ！お前、調子に乗るなよ！」





「馬鹿になんて、してない！してない！感謝感激雨あられ〜。」





本当に馬鹿になんて、していないんだよ
ちょっとツンな部分を出してもらいたいだけで。





でも、思った通りに
蒔いておいた種にすぐに実をつけてくれちゃうから
ヤメれないんだな〜
その、ツンツンな台詞も上から目線な口調も
ドヤ顔具合も全部が最高！
萌えさせていただきました〜





そして、わちゃわちゃしているうちに
到着したのは、




想像をしてた和風庭園があるような
日本家屋ぽい店ではなく
ビルの地下にあるお店で
階段を下りると洞窟に入って行くような場所





ここの、どの辺りが和風？？
益々、わからない。




「うわっヤバい！雰囲気もバッチリでスゲー良い！この暗さといい、怪しさといい、全く焼き肉屋な感じがしないところが完全にツボ！」





「そうだね。焼き肉屋でも和風でもなくて、怪しさしかない。」





確かに、タマのツボなのは良く分かる。
何故だか怪しかったり、意味の分からないモノに
物凄く興味を示したりする。






中はの造りは、割と普通の個室だったんだけれども
そのギャップも大変、お気に召した様子で
べた褒めしていたっけ。




そして、メニューを見て
和風焼き肉の意味がようやくわかる事に
タレが塩・ポン酢・わさび醤油に合う肉が
取り揃えられていて
少し上品な感じの焼き肉だった。





肉じゃがとか漬け物とか
勝手に付いてくるシステムらしく
確かに、アレはいつも食べている焼き肉とは違い
和って感じではあり
美味かったな〜〜





そんな
楽しく美味しい宴の最中にも抜かりなく
次回の打ち合わせの為に
種蒔きをシッカリとし
ご機嫌な、ちゃんタマへ
次回までの宿題を出しておきました。





だから、ウッシッシ〜
本日の第2回目の打ち合わせも
宿題の答え合わせをしながら前回同様に
俺のシナリオ通りに進むはず！

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