宮玉の交換日記

11 宮 ページ31

あの日の帰り




優柔不断のゆるゆるコンビが
まさかの1日で、
コンセプトからイメージまでも決まり
後は、曲を待つだけの状態になっていた奇跡に
スーパーご機嫌な、ちゃんタマと




自分の思い描いていたシナリオよりも順調かつ
いつも以上に上手く転がせた事に
パイパーご機嫌だった俺は




そのままのテンションで、
どちらが誘うわけでもなく自然の流れで
ご飯を食べに行く雰囲気となり
タマがつい最近、見つけたばかりで
行ってみたいと思っていたらしい
和風の焼き肉屋に連れて行かれ事になっていた。




「和風の焼き肉とか、珍しいだろ？スゲー楽しみなんだけど〜ルンルン。美味かったら、今度ミツも連れこうよう〜とっ。最近、全然ご飯行ってなくてさ〜ションボリさん。いつの間にやらスカッリ、俺のおにいちゃんじゃなくてニカのお兄ちゃんになちゃってるから、ガックシくん。たまには、一緒にご飯行っておかないと忘れられちゃうもん。」




「和風って珍しいんだ。てっきり、焼き肉って和なのかと思っていた。」





和風焼き肉のどこが、珍しいのかが
俺にはサッパリわからないんだな〜
あぁ〜デタデタ！キタミツ話！
自分から、おんぶに抱っこにならないようと
キタミツ断ちするって宣言してから
もう、3年位たっているのに
いまだに弟でいたい気持ちが抜けないらしい。





それでも、本日は本当に気分がよろしいようで
会話の合間に心の声がバッチリと
挟み込まれている。
これは、絶好調の合図！




ただ、俺としましては
あまりに気分上々でご機嫌すぎてしまうと
ツンツンしてくれなくなっちゃう恐れがあり
そうなると少々、物足りなさを感じてしまう。




この調子だと、本当に普通ないし
デレしか見れそうにないから
ツンツンするように仕向けておきますか。




「すき焼きとかしゃぶしゃぶなら和だけど、焼き肉はチゲーだろ。食とファッションに、もう少し興味もっても、う〜ん、やっぱいいや！それ以上持たなくて！ファションセンス抜群で、色んなお店を知っている宮田とか、お前じゃなくなる。それは、気持ち悪いし嫌！」





「無くは、ないんだよ。ただ、食とファションに関してだけは、みんな程のこだわりがないだけ。でも、最近じゃタマに影響されて少しは色々と、知識が増えたんだけどね。ヲタク関係なら、こだわりまくりなんだけどな〜」




あぁ〜〜惜しい！




それじゃ、ツンが足りない〜
ツンツンしているようで
デレが入りすぎちゃってる。

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