宮玉の交換日記

俊哉くんの腹黒diary 01 宮 ページ21

同じグループになってから
ずっと2人でシンメを組み




どちらかと言えば落ちこぼれだった
タマと俺は、よく怒られていて
時に一緒に凹み、時に励まし合いながら
運命を共にして来た。




今思えば、人見知りで他の奴には
中々、心を開かなかったのに
あの頃から俺にだけは、
可愛い顔して強気で毒を吐きまくる
ツンデレちゃんだったなぁ〜




そして念願のデビュー果たしてからは
タマは、ドラマや映画をこなす俳優枠で
グループ内でもセンターの立ち位置になり
俺は、バラエティー枠となり
シンメも自然と解消されてしまっていた。




環境が大きく変化し
シンメではなくなってしまったけれど
根っこの部分は、全く変わらずにいて
楽屋やプライベートでは
相変わらず引っ付き一緒に過ごしていた。




寧ろ、
デビューしてからの方が
特にプライベートを2人で過ごす事が増えて
一緒にいる事が当たり前になり
今じゃ、
毎日のLINEも当たり前で





タマをメンバーとしてや友達としてじゃなく
異性に抱く感情と同じ意味の好きだと
思う事は、自然の流れだった。




何を隠そう俺の理想は、
ツンとデレの対比が9:1の割合。
そして、
この1のデレに無限の可能性を感じている！




だから、タマのツンデレ具合は
恥ずかしさからくるのかもしれないけれど
ストライク中のストライクで
俺にとっては、理想そのものなんだよ〜〜




だから、ツンツンされる度に、
困った顔をしてみたりしているんだけど
それは、演出？みたいなもんで
心の中じゃ、萌え萌えキュンっっっん！
ってしちゃってるんだなぁ〜




なんなら、もっともっとツンツンしちゃって！
なんて思っているんだぉ。




でも、でも
そんな事がバレたりなんかしたら
天邪鬼なタマの事だから
きっとツンツンしてくれなくなっちゃう
気がする……。




それは死活問題だ！と考えた俺は、
ニヤニヤ、デレデレしたいのを我慢して
困ったような顔をしツンツンされる度に
天邪鬼ちゃんの心を揺さぶっている。




そして、俺の片想いかとばかり思っていた
タマへのこの想い
かなり分かりづらいけれども、
タマも俺と同じ意味の好きだと想っている事に
最近、気が付いた。




けれども……俺たちは男同士……
そんな見えない壁が2人を阻み
どれだけ一緒に過ごしても
メンバー以上の関係になれないでいた。




せっかく両想いなのに！



何とかしたいところだけれど
天邪鬼なタマが
素直に好きだと認めるかどうか……。
まずは、そこ！

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