宮玉の交換日記

12 玉 ページ12

としくんの頑張りにより
帽子をかぶらなくても大丈夫な
イケている髪型に
ふわぁふわぁ〜




これからご飯を食べに行く事に
プルンっプルンっ〜




弟組なんて呼ばれているけれど
俺も成人を結構前に迎えたいい大人。




そんな、
いい大人な俺だけれど
只今、絶賛史上最大の
ふわぁふわぁ〜プルンっプルンっ
な状態で全く持って地に足が着いていない。




このご飯屋さんに行く間に
としくんからの何かプラスアルファな
出来事が起これば




天邪鬼な部分が出ちゃうじゃないか
波浪警報だけでなく
嬉しさのあまりに足元から
崩れ堕ちてしまうんじゃないか
波浪警報までも発令してしまいそう〜〜




でも、
それはそれで願ったり叶ったり〜〜




一層の事、
トロんっトロんっに全てをトロけさせて
としくんと混ざり合いたい
くらいなんだけどな〜




「タマ着いたよ。ここだよココ〜〜。何だか良い雰囲気じゃない？あっ！そうだそうだ、エスコートだエスコート〜忘れてた。どうです姫？お気に召しました？えぇーと、石が沢山並んでる？から危ないかも……。」




っガンっ。




思い出したように
さっきの続きで姫呼びをしてくれる。




心の声？みたいのが全部ダダ漏れで
隠しておけないとこが
としくんらしいとこ。




ガヤなら
段差に気を付けてとか言って
スマートにエスコートするんだろうけれど




俺には、
この不器用で全部漏らしちゃう上に
ちょっとズレたエスコート？をして
言ってる側から
自分がつまづいちゃうとこがツボ！




としくんも頑張ってエスコート？
みたいのをしてくれたから
ここは、俺も




「うん……スゲー良い雰囲気のお店………。」





予約してくれて、ありがとう。
ってとこまで言い切りたかったけれど
言葉が出て来なかった……。




ふぅ〜〜ふぅ〜〜




今のだけでも、スゲー緊張〜〜
ヤッホっほい〜〜
ちゃんと自分の気持ちを言えた。




「んじゃ、中に行こうぜ〜〜美味いもんいっぱい食べようね。」





「あぁ。久しぶりだからお酒も沢山、飲んじゃうぞぉ〜。」




「いいね〜〜飲もう、飲もう。」




顔をクシャっとさせて
仏の微笑みで向けられた。
下手っくそなエスコートをされるよりも
その笑顔だけで充分なんだけどな〜〜



そして、
どさくさに紛れて酔っ払います宣言。
だって〜〜
素面じゃ素直になれなれる気が
全然しないだもん〜〜



だからここは、
お酒さんの力を借りて甘える作戦が
色々と考えた末に出た苦渋の策。

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