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山神様の目 前編2 ページ6

ふぅ〜と煙管を吸った後
夏目の顔に煙を吹きかけながら、
ヒノエはクスリと笑う。

「ふふふ、
そりゃあマダラも言いたがらないだろうさ。」

いつのまにか静まりかえっていた中級たち。

「夏目様ぁ!一体何処でそんな恐ろしい
物、耳にしたんですかぁ!」
「何処で!何処で!」
酔いが一気に冷めてしまったようで
プルプルと震えながら、
彼らは隅で固まっていた。

「何をそんなに、」

「山神様は堕ち神だ。

人間は見えない者が多いからねぇ。
そう言う事にも疎いのかもしれないけど…
私達からしたら、神の祟りとは、
人間の所で言う伝染病と同じさね。

夏目、噂話とは直接言わずとも、
いつのまにか本人に届くものだろう?」

怯える中級達を見ながら彼女は笑う。

「噂話が山神様に届きでもしたら、
終わりの世界なのさ。

堕ち神に祟られるほど恐ろしい物はないよ。
元は神だから迂闊に手も出せないしねぇ。」

「え、じゃあ…」
そこまでのリスクがあるのなら、
この話はやめておこうとすると、

「でも!!」

といきなり立ち上がったヒノエ。

「夏目の頼みって言うのなら、
私も人肌脱ぐさ!」

「えっ、」

「ヒノエ殿ぉ!やめておきましょう!!
山神様の目は、何処で見ているのかもわからないですし!」
「そうだ!やめよう、やめよう!」
ヒノエの裾を引っ張り、
止めようとする中級達。

「何言ってんだい!
あんたらも夏目組、犬の会の者なら、
少しは根性を持つんだよ!」

バシッと理不尽なビンタに中級達は吹っ飛んだ。

山神様の目 中編→←山神様の目 前編



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おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます!全然気にしないでくださいね。皆さんに見てもらえるだけでも嬉しいので!これからも頑張ります! (2020年11月7日 6時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - 二章目おめでとうございます!初めの一票取れませんでした………。これからも頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年11月6日 22時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年11月5日 22時

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