お友達?? 後編 ページ39
「お前らこそ、誰だよ!!
人に怪我させといて、
何のお咎めなしだと思うなよ?!
お望みなら、警察沙汰にしてやろうか??
あぁ?!」
ポケットから私は的場から
もしもの時とか何とか言われて、
渡された携帯を取り出して見せつけた。
「っ、」
彼らはしばらく目を白黒させていたが
私がキッと睨みを効かせると、
ヤベェ、ヤベェ、と言いながら
セコセコと逃げて行った。
どうせ遠くから石を投げる程度の腑抜けだ、
警察呼ぶぞ、ですぐ怯むのだ。
「はぁ…」
一仕事を終えたとばかりに腰を下ろす私を、
レイコさんが目をパチクリさせて見ていた。
「あの人達に見えてたわね。」
「はい?」
「Aって、本当に人だったのね…」
「え?さっき言わなかった?
信じてくれてなかったの?」
「まぁ…人間に限らず妖にも
嘘つきだって沢山居るのよ。」
「え?まじで私、嘘つきって思われてたの?」
彼女はバツが悪そうに私の手元を見る。
その手の中にはさっきあいつらにぶつけれた石ころが入っていた。
「でも、これでわかったでしょ。
私と関わるとろくな事がないのよ。」
「…、」
くるっと突然後ろを向くと
歩き出すレイコさん。
「え?ちょっ、ちょっと待ってよ。」
彼女の肩を掴んで私は引き止める。
そんな私に突き放すのように彼女は言う。
「A、貴方が人なら尚更、
此処に馴染みたいと思うのなら
私と話すのはやめた方がいいわ。
あの人達とうまく付き合う事ね。」
そう言うとレイコさんは
私にニコリと貼り付けの笑みで笑う。
「じゃあね、A。
少しの間だけど、楽しかったわ。」
しかし、私はまだ手を離さない。
「まだ何かあるのかしら?」
「まだ何かって、
私、此処何処かわかんない…
迷子なんですけど…」
「「…。」」
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おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます!全然気にしないでくださいね。皆さんに見てもらえるだけでも嬉しいので!これからも頑張ります! (2020年11月7日 6時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - 二章目おめでとうございます!初めの一票取れませんでした………。これからも頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年11月6日 22時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)
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