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過保護もほどほどに 後編 ページ32

れいじ君と私が同じ目をしていた、
そう言う事に気がつけない程に
今の私には余裕がなかった。

さっきのあの感覚は初めてではない。

だが夢の中で見たあの人の気配を
今回はさらにはっきりと感じる事が出来た。

怒りが先立ってしまった私によって
私の中に存在している彼が
同調してしまった結果このザマだ。

私は今、
的場と言う人間を呪おうとしていた…
それもかなり、強めのものを。

「…、」

いつのまにか離れていた的場の手。
何も言わずに黙って私の次の行動を見ている彼は、
落ち着ききっていて…

私はそんな彼の表情を見ることが怖く感じ、
顔すら上げられなかった。

俯く私は唯一私よりも
背が低いれいじ君が目に入る。

「れいじ君…君は此処に
居た方がいいのかも…しれない。」

そう口に出た。

「は、母上…?」

「ごめん…」

あとは全て的場に押し付ける、
そんな身勝手すぎる行動をする自分に
反吐が出そうになるが、

今の私はあまりにも不安定すぎて…
下手したらまた誰かを呪ってしまいそうで、
とてつもない恐怖を感じた。

そう思ったらいつのまにか
私は走り出していた。

後ろから呼び止める声も聞こえないふりをして…

喧嘩という訳でもない 前編→←過保護もほどほどに 中編



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おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます!全然気にしないでくださいね。皆さんに見てもらえるだけでも嬉しいので!これからも頑張ります! (2020年11月7日 6時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - 二章目おめでとうございます!初めの一票取れませんでした………。これからも頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年11月6日 22時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年11月5日 22時

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