検索窓
今日:36 hit、昨日:1 hit、合計:35,991 hit

寝てる間の話 前編 ページ12

私はれいじ君の横に寝転がって
彼の頭を撫でる。

少しすると、スースーと
小さな寝息が聞こえてくる。

「ふふふ、」

れいじ君のまるで
赤ん坊のような寝顔を見ながら、
私は一日の疲れを癒す。

「いつもそんな事をしているのですか?」

「なんかおかしいのか?」

首を横に振ると、彼は答える。
「いえ、まるで本物の親子の
ようだったので。」

いや、一応本物の親子だからな…

「ふぅーん…
あのさ…それよりも」

あまりその事について
言及されたくない私は話を変える。

「的場、お前、
ずっとそのままのつもりなのか?」

「何がですか?」

「いや、胡座!胡座かいたまま、
寝れんのかって聞いてるの!」

的場がずっと胡座のままで目線が高いから、
私が首を持ち上げないといけないんだ。

実は少し首が疲れて来たのだ。

「いえ、寝れませんよ。
それに寝るつもりもありませんから。」

「いや。少しくらいは寝ろよ…」

私は自分の枕を投げつける。
いとも容易くそれを受け止めると、
彼はため息を吐く。

「一緒の部屋で寝たくないと
駄々をこねたのは一体誰なのやら。」

「お前がずっと起きたままで、
上から監視される方が、嫌なんだが?」

「本当、小うるさい人ですね。
何かと注文が多い。」

「あぁ?」

彼は布団の上に横になると、
私の方を見ながら少し笑顔を見せる。

「これで、御満足ですか?」

…。

寝てる間の話 中編→←いつのまにか 後編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
設定タグ:夏目友人帳 , 的場
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます!全然気にしないでくださいね。皆さんに見てもらえるだけでも嬉しいので!これからも頑張ります! (2020年11月7日 6時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - 二章目おめでとうございます!初めの一票取れませんでした………。これからも頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年11月6日 22時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年11月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。