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いつのまにか 後編 ページ11

私が額の血管をピキピキ言わせながら、
拳を握ると、
顔を蒼くしたれいじ君が私を止める。

「本当に母上は乱暴でいけませんね。
そうでしょう?れいじ君。」

だめだ、こいつ。
一発拳を入れたい気持ちに襲われるが、
私は大きく深呼吸をして落ち着かせる。

「まぁ。それは置いといて、
何もなしに私が引き受ける訳がありませんよ。

今日の事でもわかっていると思いますが、
貴方の妖と人間の境界線がとても危い状態なので。」

そう言うと彼は懐から4枚のお札を取り出す。

「こうして私がこの部屋に結界を張るんです。」

彼はそういうなり、
この部屋の四つ角に貼り付けた。

「…。」

そして、一番端の布団の上に胡座をかいて座る。

「え?いやいや、結界はわかるよ?
お前が同じ部屋で寝る事は変わらんの?」

「この札は術者の私が結界の中に
いなければいけないんですよ?

仕方がない事です。

もし貴方に何かあれば、
れいじ君すらをも危険に
晒す事になるんですから。」

「…うぅ…」
れいじ君を引き合いに出されると
何も言い返せない。

「理解したのなら、
早く寝てほしいのですが?

私が警戒する手間が省けますので。」

一言一言にトゲがある。

くぅうう、腹立つなぁ…こいつ。

寝てる間の話 前編→←いつのまにか 中編



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おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます!全然気にしないでくださいね。皆さんに見てもらえるだけでも嬉しいので!これからも頑張ります! (2020年11月7日 6時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - 二章目おめでとうございます!初めの一票取れませんでした………。これからも頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年11月6日 22時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年11月5日 22時

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