Honey you're my everythingーHokuto.Mー (ページ1)

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side＿北斗

新曲のMV撮影日。

早朝から着替えてメイクして、撮影の準備が行われているのを眺めていた時のこと。

＿＿ﾄﾞﾝｯ

北斗「うわっ！？」

足元に軽い衝撃。

よく見たら……

え、子供？

小さな女の子がぶつかってきてた。

「いたぁ～い(泣)」

北斗「だ、大丈夫？」

半泣き状態の女の子。

しゃがんで目線を合わせて頭を撫でる。

てか誰の子？

スタッフさんかな？

「すみませんっ！」

駆けてきたのは小柄な女性。

「美愛～もうちょっとだからじっとしててよ～。うちの子がすみません！お怪我ないですか？」

お母さんなんだ。

…にしては若い気がするけど。

北斗「僕は大丈夫です。お子さん…は大丈夫でしょうか？」

「大丈夫です。私がちゃんと見てなかったせいで…本当にすみません」

北斗「気にしないで下さい」

その女性は何度も頭を下げて、お子さんを連れてスタジオから出て行った。

彼女はスタッフさんじゃなさそうだし、てことはスタッフさんの奥さん…？

すっごい気になってんじゃん俺。

というのもきっと、あの女性が小柄でお母さんにしては若くて…

要するに可愛かったから。

いや危ないわ松村北斗。

人妻さんに恋するとか絶対ダメなやつ。

って恋とかそこまで感情いってないし。

ちょっと可愛いなって思っただけだし。

ソロカットを撮り終えて気分転換に外に出たところで

ジェシー「AHAHAHA！美愛ちゃんはぇぇえー！」

ジェシーとさっきのお子さんが追いかけっこしてて。

北斗「ジェシー知り合いなの？」

ジェシー「あぁ。Aちゃんの子。ほら、あの花屋さん」

ジェシーが指さす先を見れば、花屋のトラックのそばで何やら作業してる女性。

Aさんっていうんだ…。

ジェシー「撮影とか収録で使うお花持ってきてくれるんだよ。テレビ局で何回か会っててさ」

北斗「へぇ…」

確かに今日の撮影は花使ってるもんな。

お花屋さんかぁ…。

なんか彼女にピッタリ。