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トントントン、ジュウジュウ、ジュワー。
料理をする時の音って、すごく良い。
本当に簡単なおかずを作って、お皿に盛り付ける。ラーメンも小さな鍋の中でぐつぐつと音を立てているし、昨日の夜炊いたご飯も炊飯器の中で眠っていた。
机の上でも彼がすやすやと眠っていて、なんだか起こすのが忍びない。でも、料理が冷めちゃうからと、声をかける。
「出来ましたよー」
「んー…………」
「食べられそうですかー？」
「んー……」
「美味しく出来ましたよー」
私の声に「んー」とだけ答えて、ほとんど眠ったままだ。
その声が小さい子みたいで可愛くて、思わず笑ってしまう。なのにどうしてか、ぎゅっと胸が締め付けられるような気もして、心臓もうるさい。
「オッパー……」
「…………」
「起きないんですかー？」
今度は声も出さずに、すうっと寝息だけが聞こえる。
食べるより、寝かせてあげる方がいいのかな。だけどもしかしたら、この後にも予定があるかもしれないし。
ちょっとだけ寝顔を見つめながら考えて、もう一度声をかける。
「起きないとほっぺ
触っちゃいますよー……」
「…………」
「おもちみたいですねー……」
「…………」
「……私、好きなんです」
「……おもちも」
どうせ聞こえてないだろうけど、言い訳みたいに付け足して言う。
つんつんと頬を指で押せばようやく気が付いたのか、「なに……」と少し掠れた声を出しながら彼は起き上がる。
「ごはん、出来たので」
私がそう答えると、また「んー……」と返事をして、目を擦る。「いいにおい」と、寝ぼけた様子で漏らした言葉はやっぱり小さい子みたいで、可愛くて頬が緩むのに、心臓は跳ねた。
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svt11117(プロフ) - ほんとにすごく今更だけど、何故か急にこのお話のこと思い出して無性に読みたくなっちゃって漁りまくって読み返しちゃいました！初めて読んだ時と変わらずとても面白くて一瞬で読んじゃいました笑笑 自粛期間の私の唯一の楽しみでした、ありがとうございました､!! (2023年3月10日 20時) (
レス) @page30 id: 45166a94c7 (このIDを非表示/違反報告)
my(プロフ) - あやまろさん» コメントありがとうございます。書きながらちゃんと面白いのだろうかと思っていたので、そう言って頂けてうれしいです。引き続きよろしくお願いします！ (2020年11月8日 22時) (レス) id: 34a0877eba (このIDを非表示/違反報告)
あやまろ(プロフ) - 初コメさせていただきます！今1番更新が楽しみな作品で更新される度ニヤニヤして読んでます笑 そして何よりお忙しい中更新してくださってありがとうございます！ (2020年11月8日 17時) (レス) id: 74f0e4a445 (このIDを非表示/違反報告)
my(プロフ) - ★たくさんお気に入りしてくださってありがとうございます！このお話は年内に完結するようにがんばりたいと思います。また別のお話や短いお話も書きたいなと思っています！ (2020年11月5日 19時) (レス) id: 34a0877eba (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - めぐさん» お返事遅くなってすみません！コメントありがとうございました……！まただいぶ間隔があいてしまいましたが少しずつ進めていけたらと思っています。これからもよければお付き合いください！ (2020年10月17日 4時) (レス) id: 34a0877eba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：my | 作成日時：2020年2月16日 0時
