maybe, i love… (ページ8)

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今日も決まって、

朝からAちゃんに会いに行く。

わざとAちゃんの教室の近くを通ったりしてな。

なんちゅう女々しい男なんや、俺は。

Aちゃんも俺に会う朝が

楽しみになってくれてたらええなって。

そんな日が続いた。

だんだんAちゃんも反応してくれるようになって

俺の前でもいっぱい笑ってくれるようになった。

でも、

紫耀を追う目線には気付かないふりをした。

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ある日の放課後、

部活を終えて門を出ると、

少し先にAちゃんの後ろ姿が見えた。

お互い1人なことをいいことに、

少し早歩きをして追いつく。

『わっ！！』

「っわあ！！！！！！！！」

ビックリしすぎたあまり

後ろにバランスを崩したAちゃん。

『うおっ、』

「……ありがと、、廉くん」

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咄嗟に腕を掴んで引き寄せると

彼女は俺を見上げる。

自然に上目遣いになって俺の胸を締め付けた。

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『ごめんごめん笑』

「もお！ビックリしたあ！」

『そんなにビックリするとは思わんやん』

「そうだけど…あ、廉くん部活お疲れ様です」

そう言って

ペコッと首だけを下げるAちゃんからは

汗臭い俺とは違って、甘い香りがする。

そして、彼女は優しく笑った。

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