maybe, i love… (ページ24)

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『なんで…』

なんで、こんなことになってるの…

"なんでバレたの？って？"

"そりゃあこんなの見ちゃったらね？"

そう言って私の目の前で見せられたのは

私が廉くんに抱き寄せられてる写真と

私が紫耀先輩に抱き締められてる写真。

わざわざそんな写真撮って現像までして。

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『違う！！！！』

"なにがちがうの？みんなの王子なのに！"

"こんなことして、許されると思ってる？"

ヒートアップしてしまった女の子たちは

次の瞬間、私の肩を強く押した。

『キャッ！！！！』

_____ﾄﾞﾝｯ!!

目の前の女の子たちに突き飛ばされて

尻餅をついてしまった。

それと同時に

みんなから投げつけられる写真たち。

飛んでくるものが怖くて目を閉じるけど、

運悪く顔に当たって

目立つところに擦り傷ができてしまう。

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痛い…

胸が締め付けられて

苦しくて

悔しくて…

だけど、絶対泣かない。

私は、弱くない。

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『誤解だって。』

私は少し強めにそう言って

目の前の黒板の文字を消し始めた。

だけど…

"ふざけないで！！！！"

そう、威勢良く叫ぶ女の子に

肩を掴まれ振り向かされると

勢いよく振り上げられるその子の右手。

あっ、、、叩かれる。

そう思って目を瞑ったとき。

「いい加減にせぇ！！！！」

ヒーローが現れたのだと思った。

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