maybe, i love… (ページ21)

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____________ﾊﾟｼｬｯ

好きな女の子が

目の前で無防備に寝てるんやで？

写真取らへんやつがどこにおるん？

なんて、

変な理屈を付けては

カメラロールにAちゃんの寝顔が一枚。

部活中

ふと校舎の上を見れば

図書館にAちゃんの姿が見えて

目が合ったかなーって思ったけど

すごく眠たそうにカックンカックンしてるから

つい可愛くて見入ってしまった。

監督「永瀬！集中しろ！」

『はい！すいません！』

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薄々、気付いてた。

紫耀の気持ちが、莉子じゃなくて

Aちゃんに向き始めてること。

だからこそ、

俺の入る隙がないことくらいわかってたし

多少期待してしまってた部分もあったけど

傷つかんようにって逃げて

告白に踏み切るの、躊躇してたんよな。

けどさっき、

部活始まる前に紫耀と話したら。

紫耀「なあ、廉。俺さ、Aちゃんに」

『…』

紫耀「大好きでした、って言われたわ。」

『…ッ。…良かったやん。』

紫耀「そやな。良かったわ。次は廉の番ちゃう？」

『は？なんで？付き合わんかったん。』

紫耀「聞こえんかった？大好きでしたって。」

『いや、聞こえとるし。』

紫耀「Aちゃんが今好きなのは俺じゃない。」

『え？じゃあ誰なん。俺また別の奴と闘うん』

紫耀「じゃあ取られる前にちゃんと伝えろよ～」

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はあ、もう。

誰やねん。次の俺のライバルめ…

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そう思いながらも

部活が終わった後、俺の足は自然に

Aちゃんがいるであろう図書室に向かっていた。

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