maybe, i love… (ページ14)

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『熱…』

お見舞いに行きたい…

でもなあ…

そんなことを考えているうちに

いつのまにか放課後になった。

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帰り道、廉くんの家の前を通りすぎる。

手には、ゼリーとかスポーツドリンクとか

冷えピタも入った袋。

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迷って迷って、結局、インタンホンを押した。

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「……Aちゃん、？」

玄関先に出てきた廉くんは

ジャージのままダルそうにしていて

目の前の私にビックリしていた。

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『確認しないで出てきたらダメじゃん。

廉くん、大丈夫…？』

「…うん。心配して来てくれたん？」

『いや、、、あの。その…』

いざ、

そう聞かれると恥ずかしくなる。

そんな私を見て廉くんは

.

「今日のAいつもに増して可愛い、似合ってる」

そう言った。

比べるのは間違ってるってわかってるけど…

少しおめかしした私を

朝と昼に会った紫耀先輩は

多分何も気づいてなかった。

でも廉くんは、可愛いと言ってくれた。

しかも、

Aって…呼び捨てで…

そして私は自覚した。

廉くんの言葉を1番に待ってたんだって。

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「Aちゃん、わざわざありがとうな？」

『ううん。』

「移ったらあかんから早よ帰り？」

『うん…』

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本当はまだ帰りたくない…なんて、

病人を前にして、バカだ私は。

そんな私に気が付いた廉くんは

「仁乃？嬉しかったで。また明日な？」

そう、優しい笑顔で言った。

『うん、また明日ね^^ お大事に。』

だから私も

袋を手渡して笑顔でそう返した。

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最後にポンポンってされた頭に

廉くんの手の感触が残る…、

こんなこと、慣れてないからか、

少しだけ、ドキッとした、、、気がした。

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