書類 ページ8
雲雀side
僕は机に積まれた書類を片付けていた。
この書類は学校の委員会運営予算案の書類。
この時期はこんな書類が僕の所に集まって来る。
僕はそれを確認し、書類にサインして教員に
返却するのだ。
なんで僕がこんな事をしているのかって？
ここは僕の学校だ。
僕の許可なく勝手な真似は許されない。
学校で行われる様々な事柄は僕に許可が無ければ
ならないのだ。
雲「・・・。」
僕は書類にサインをしながら今日もソファーに座る
彼女を見た。
彼女がこの部屋に来るようになってから５日。
彼女は一日中この部屋で何もしないで過ごしている。
ずっと部屋の一点を見つめながら
何か考えているようだ。
僕はそんな彼女に話しかける事は無い。
そんな彼女も僕に話しかけて来る事は無い。
ただ同じ空間に居るだけ。
しかし、仕事の合間に盗み見る彼女の表情。
僕はそれだけが気になっていた。
トントントン・・・
雲「！」
そんな事を考えながら彼女を見ていると、
部屋にノックの音が響く。
草「委員長、失礼します。」
そこにやって来たのは書類を抱えた副委員長だった。
草「委員長、教員から預かってきた書類です。まだ、予算が決定してない為、予算表の部分が空欄になってますが・・・どうしますか。」
雲「そう、後は僕がやっておくからそこに置いておいて。」
草「はい。よろしくお願いします。」
彼はそう言うと、僕の机に書類を積む。
そして、机の上の僕の湯飲みを手に取り
おぼんに乗せて回収する。
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猫のこたつ(プロフ) - 優しいお言葉ありがとうございます！皆様にはご迷惑お掛けしまして、申し訳ないです… (2019年12月25日 6時) (
レス) id: e086e98a44 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ゆっくり安静にしてくださいな。お気を付けて (2019年12月24日 21時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年11月28日 10時
