この世界は不条理で。97 ページ15
目を覚ませば、
見慣れた部屋
額には、変な汗がかいていた
あれから、3時間も経っていない
それほどに、短くて、
何か掴めそうな夢
もう一回寝れば、
あの光る"ナニカ"に掴めるのだろうか
頭痛がどんどんと酷くなってきて、
考えるのを放棄したくなる
…でも、その光に手を伸ばさなければいけない気がした
もう一回、あの場所に…！
光る"ナニカ"の元に…＿＿＿＿＿＿＿＿＿
毛布を深くかぶり、
また、夢の中へと行こうとしたものの結果は一緒…
光る"ナニカ"にまた現実へと吹き飛ばされたのだ
それを幾度となく何回も、何回も繰り返された
寝ては現実に戻され、起きるの繰り返し………
何かじれったいのもそうだけど、
あまりにもリピートしすぎて、気分的にも身体的にも疲れる
何を言いたいの、君は………
心身ともに疲れきった私は、
ぼんやりと天井を見ていた
ただ、ジッと一点を見つめては、
何処か違和感に駆られる
微妙な隙間が気になってしょうがない
怠い体をゆっくりと動かしては、
跳んで天井に手を付ける
少し押し込めば、ズレる天井の一枚板
…何かがあることを物語る其処に、
近くにあった椅子を踏み台として乗れば、
余計に埃っぽい天井裏だった
でもそこには、色々な書物がまだ残っていて、
目を見開くばかりだ
A「ｹﾞﾎｯ…」
書物を机の上に置けば、
その量はあまりにも少ない
埃の被り方が尋常じゃないし、
綺麗にしようにも、気管支喘息をまたやらかしそうだ＿＿＿＿＿＿＿＿
…"また"？
思ったことが引っかかり、
そんな時にお姉さんが"ご飯だよ"と言う声が耳に入った
書物をとりあえずその場に置いて、
リビングの方へと向かえば、
仕切りを跨ぐ前に足が止まった
炎司「…む、来たか」
お父さんがいた
正直、好きじゃない
心がもやもやするのだ
冬美「頭どう…？」
A「…まだ、痛いです」
"頭が痛かったのか？"とお姉さんに質問するお父さん
"大したことないので…！"と声を上げれば、
ビックリしていた
冬美「そ、そんな事より、
ご飯食べよう！
ね！？」
何か焦ってご飯を食べるように促すお姉さん
指定位置については、両手を合わせ、
"いただきます"と呟いてご飯を口に運んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 500人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ヒロアカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冷燈（れいひ） - 色々ミスりました。改めて、とても面白かったです (2021年12月21日 22時) (
レス) @page16 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - なんでもないです (2021年12月21日 21時) (レス) id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - 神作品だと思いました。ただ、誰サイドとか、書いたほうがわかりやすいと思います。燈矢（荼毘）とはやくかかわせた (2021年12月21日 21時) (レス) @page23 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ - すごく面白い！この作品大好きです！応援してます！更新待ってます！ (2020年7月11日 12時) (レス) id: 9abb99f391 (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹(プロフ) - ゆくさん» ｱｱｱｱｱｱ、コメントありがとうございます！近々、また更新する予定なので、楽しみに心待ちしていただけるとありがたいです！ (2020年1月26日 22時) (レス) id: 47911afd1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2019年2月2日 14時
