この世界は不条理で。94 ページ12
星がキラキラと輝いていた
誰もが寝静まり、虫の音がまるでミュージックのように聞こえた
…まぁ、"星が輝いている"とは言っても、
太陽の仲間である恒星は星の中心で水素などのガスが
核融合反応という現象を起こして燃えているだけ
水素バクダンが派手に爆発しているようなもので、
それが星を作っている巨大な量のガスの表面まで伝わってきて
ギラギラ輝いている
………ただそれだけの話
手を伸ばしても掴めない
何処か、もどかしさを感じた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿掴んでみたい
そんな子供っぽい好奇心に駆られた私は、
家の塀を越え裸足で走った
足はもう痛くない、
寧ろ、治ったんじゃないかって錯覚するほどに好調だ
個性的にはあり得ない話だが、
とりあえず痛くないのは確かだ
ただ、私は走った
届きそうな高い場所へと…
ただただ、走り続けた
星に手が届けば、何かがわかりそうな気がして
わかっている、子どもっぽいじゃないか
でも、たまにくらいいいじゃない
…誰しも、子どもの道を通ってきて
子どもらしいところは誰しもある
気が付けば、公園に着いていた
ただ、滑り台にブランコ、ベンチがあるくらい
でも、広い
そして………
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿何処か懐かしい
歩いていると、
月にカードを照らす男性の姿があった
見た時ある姿に、
自然と足を進め、残り1mくらいで私の事に気が付いたのか
こっちを勢いよく見た
そして、驚いていた
弔「な、んで、ここに居んだ…？」
A「こんなところでどうしたんですか？」
弔「俺の話を聞け…」
"ま、それがお前らしいけどな"
なんて呟く彼は何処となく私を知っているような気がした
A「私の事、知っているんですか？」
弔「…いーや」
嘘だ
そんな事を言えるはずもなく、
黙って彼の隣に座った
視界に捕らえたとトランプは見たことあるもので、
今日手に取ったトランプの裏柄と似ている…
というか、同じだ
A「…それ、何処で」
そう問うと、彼は
"最愛な人からの誓約の印"らしい
文字が書いてあり、
その文字は
『Je t'aime de tout mon coeur.』
と綺麗に書かれていた
A「………『心の底からあなたを愛しています』」
弔「…は？」
A「意味です
…少なからず、
貴方の最愛の人からのメッセージ＿＿＿＿」
そう伝えると、
彼からの反応が途絶えた
途端、抱きしめられた
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冷燈（れいひ） - 色々ミスりました。改めて、とても面白かったです (2021年12月21日 22時) (
レス) @page16 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - なんでもないです (2021年12月21日 21時) (レス) id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - 神作品だと思いました。ただ、誰サイドとか、書いたほうがわかりやすいと思います。燈矢（荼毘）とはやくかかわせた (2021年12月21日 21時) (レス) @page23 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ - すごく面白い！この作品大好きです！応援してます！更新待ってます！ (2020年7月11日 12時) (レス) id: 9abb99f391 (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹(プロフ) - ゆくさん» ｱｱｱｱｱｱ、コメントありがとうございます！近々、また更新する予定なので、楽しみに心待ちしていただけるとありがたいです！ (2020年1月26日 22時) (レス) id: 47911afd1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2019年2月2日 14時
