麦わら一味の美少女天使 (ページ33)

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『海さん、お話しよう』

「(僕達もお話したかったんだ)」
他の者には聞こえない、まるで心に語りかける様に話す海

『本当？嬉しい』

「(僕達はAちゃんがダイダイの実を食べてくれて、本当に嬉しいんだ)」

『そうなの？』

「(ダイダイの実はね、最強と言われているけど
それは実を食べた人次第なんだ)」

「(他の実と違うところは、僕達みたいに、食べた者と心が繋がる事)」

『ふぅん、、？』

「(僕達は、食べた者に自分を使わせるか選ぶことができる)」

「(心が優しくない、欲深い人間には、少なくとも僕達海は絶対に使わせないよ)」

『そんな事できるの？』

「(でも、Aちゃん、僕達はどんな事があっても君の味方だ)」

「(僕達だけじゃない、雲も土も草も風もみんな君の為に尽くすよ)」

『、、、？』

「(君が思う通りに動くし、どんな事にも従う)」

「(君は、大地の神に選ばれたんだ)」

『大地の神、？』

「(君がピンチになったら、君の意志とは関係なく動く事もあるくらい
君の事を大切に思っているよ)」

「(何があっても君を守るし、君の望む通りに動く)」

『私の望む通りに、、？』

「(そうだよ)」

『じゃあ、お願いしてもいい？』

「(何を？)」

『この船にいるみんながピンチになった時も助けてね』
ニコニコしながら言うA

「(、、、、)」
普通なら、普通の人間なら、こんな事を言われたらまず自分の事を優先するだろう

海は、改めてAがダイダイの実を食べてくれて良かったと心から思った

「(約束するよ、それが君の望む事なら)」

『ありがとう！』

「(今日のお話はここまでにしよう、Aちゃんおやすみ)」

『おやすみなさい、楽しかった』

「(あ、そうだ大事な事を忘れてた)」

『？』

「(君が能力を使えない状況の時は、僕達も助けることができないから、気をつけてね)」

『うん、分かった』