溺愛禁止！1【赤井秀一】【安室透】

ヘッドハンティング16 ページ44

朝は、まさか赤井さんがFBIの人だなんて夢にも思わなかったから大パニックだったけど、それを知れば少しは心が落ち着いた。

安室さんと赤井さんには控室で待っていてもらうことにした。
どちらか一人ならともかく、二人一緒に来てもらったらどうしてもより一層話がこじれそうなきがしたんだよね……。

かといって、あの状況でどちらか一人なんて選びようがない。
どっちを選んでも、後々面倒になることくらい予想がつく。

控室で喧嘩しないといいんだけど、きっと話の通じる風見さんがなんとかしてくれるはず(風見さん、ごめんなさい)

失礼します、と会議室に入れば、ブラックさんとうちの社長が談笑していたのでほっとする。

「お待たせしました」

すすめられた席に座り、今朝の非礼を詫びたうえで、今はここでやりたい仕事があること、機密事項には触れたくないこと、会社としてもFBIとしても可能であれば仕事を請け負う余裕を作ることはできることを告げた。

一週間のうち、絶対に譲れない時間帯や時間も前もって頭の中で見積もっていたものをホワイトボードに書き出す。



結果としては概ね私の望むように話がまとまってホッとする。

意外と社長も話が分かる人で良かった。事前打ち合わせの時間なんて取れるわけもないから不安だったんだけど。

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