失恋2 ページ3
「そんなわけないでしょ? 酔ってます?」
私は自分の傷心に浸っていたいの。
「まさか。でも、そういう周りの男に誤解させるような発言は良くない」
なぜか、保護者のような発言をしてくるから困る。
「はいはい。以降気を付けます」
もう金輪際関わりたくなくて、私はタイミングよくどうぞとバーテンから差し出されたバラライカを口にした。
レモンの酸味が口の中に広がる。
はぁ、とため息をつくのと「偉い」と何故か隣の男が私の頭を撫でてきたのはほぼ同時だった。
「え、今どういう理由で私を褒めたんですか?」
人から頭を撫でられるとかいつぶりだろうか。
驚いて目をやれば、彼はやや口角をあげて笑みを見せた。
「以降気を付けると素直に口にしたところだ」
当たり前じゃないかと言わんばかりだ。
まあいっか。どうせ暇だし。失恋したばっかりだし。
「それはどーも。蘇芳Aです」
と、挨拶してみる。
そうするとまた、男はあからさまに顔をしかめた。
「そうやって見ず知らずの男にすぐに名を明かすもんじゃない」
「……はぁ……」
――うん、やっぱりこの人、面倒くさい。
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まつり(プロフ) - タタリさん» タタリさん、ありがとうございます。 (1月26日 8時) (レス) id: 91a8359b9e (このIDを非表示/違反報告)
タタリ(プロフ) - 面白いです!赤井さん降谷さんコンビ最高! (1月25日 23時) (レス) @page22 id: 3b67077e0b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - ハロさん» ご指摘ありがとうございます。ここでは代理できており、時間がないため説明の手間を省こうと偽っている設定です。本編に説明文を加えておきますね。 (5月18日 17時) (レス) id: 40409137ce (このIDを非表示/違反報告)
ハロ - 風見は警察庁では無く警視庁ですよ (5月18日 16時) (レス) id: 39e5bd607a (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - ゆーちゃんさん» 嬉しいです。ありがとうございます! (2023年3月2日 16時) (レス) id: 40409137ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2022年9月1日 8時