今何処で何をしてますか？

９．伝えたかった感謝 ページ10

コナンside



麻薬中毒者疑惑の女を観察していると、ハムサンドを食べて突然泣き始めた。

それが気になったらしい元太達が話しかけに行く。

危ねぇだろ！！と思うが既に遅く…



こいつら、知らない人にそんな元気に自己紹介してんじゃねぇよ。
特にこの女…下手すりゃ発砲されかねねぇ。


そう思い女の行動に注意を向けていると突然あゆみに手を引っ張られた。



｢それに！！あゆみ達がわかんなくてもコナンくんならなんでも知ってるんだから！！｣


｢コナンくん……？
え、もしかして君、
キッドキラーの江戸川コナン君？？｣


｢へ！？う、うん…そうだけど……｣



キッドキラーってそんな知名度あんのか…？
と思っていると、頭上からすすり泣く声が聞こえてギョッとする。



｢どうしたのお姉さん！？｣



｢ご、ごめんね……
こんな所で会えると思ってなくて……｣



彼女は泣きながら俺の前に膝をつき、俺の手も握った。




｢コナンくん…ありがとう……
爆弾魔を捕まえてくれて…本当にありがとう……


美和子から、この間連絡もらって…


あいつを逮捕できたのは
コナンくんが居たからだって。


だからずっとお礼が言いたかったの。

私の大事な人達の仇を
捕まえてくれてありがとう…って｣




｢爆弾魔…って、この間の……？
7年前と3年前にも事件を起こしたってゆう…？｣


｢それよりお姉さん、佐藤刑事の事知ってるの？｣


｢呼び捨てするくらいだから…お友達ですか？｣


｢俺らも仲良いんだぜ！！｣






すっかり興味が女性と佐藤刑事達の関係性に移り変わったようだ。


にしても、この人が言う大切な人達って……









｢まだ名乗ってなかったね。



厚生労働省麻薬取締部所属


通称マトリの 松田柚希です。


よろしくね？少年探偵団のみんな！｣

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