6.危険な香り ページ7
コナンside
今日は少年探偵団とポアロで待ち合わせすることになっている。俺は昨日読み始めた小説を読んで待っていようと、少し早めに下に降りてきた。
「ご注文は?」
「アイスコーヒー!!」
「ほんとに…君の正体も知りたいところだよ、僕は。」
「あははー…」
ついアイスコーヒーを頼んでしまった俺に、安室さんが言う。
やべぇ、これ、バレるのも時間の問題なんじゃねーか?てかもうバレてる気もする。
そう思いつつ窓側のテーブル席に座る。出されたアイスコーヒーを飲みながら小説を読んで時間を潰していると、またも来客が来た。
「いらっしゃいませ!1名様ですね?カウンター席へどうぞっ!!」
「ありがとうございます。」
いつの間にか、安室さんは奥に言ったのか、梓さんが接客をしていた。入ってきたのは、黒いスーツを着崩しマスクをつけた女性。ふわふわとした胸までの長さの黒髪を下ろし気だるげな、どこか虚ろな目をして入店してきた。目の下のクマも相当酷い。
目の前を横切った時にふわっと香った硝煙の匂い。
不審に思い、小説から顔を上げ彼女を観察する。
「っ!?」
観察していて気づいた。スーツの袖口に白い粉か付着している。
………麻薬か。
酷いクマに、虚ろな目。恐らく麻薬の禁断症状だろう。まだ20代前半のように見える女性が麻薬に溺れていると思うと、複雑な心境だ。
それに……左肩が少し下がっている。恐らくホルスターに拳銃を入れているんだろう。
厄介なことになった…
安室さんが出てくれば対処できるだろうが…
走行しているうちに少年探偵団と阿笠博士もポアロに到着。今週末のキャンプの予定を話し合っているが、俺は今の状況をどう打開するか考えていてほとんど耳に入ってこなかった。
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リズ(プロフ) - すっごく面白かったです!マトリとかめっちゃっ設定いいですね!とてもいい作品なので更新楽しみにしてます!頑張ってください (2021年6月10日 20時) (レス) id: c0ee422ad8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - すごく続きが読みたいです!更新お願いします! (2020年12月25日 1時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月影 晃 | 作成日時:2020年6月23日 21時