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貴「降谷とはもう話せないかと思ってた」
降「何だそれ」
私の言葉を冗談のように受け取った降谷は笑った。
貴「スコッチ」
私が静かにそう言うと、ハンドルを握っている降谷の指がピクリと動き、笑顔が消えた。
言えば間違いなく私は降谷に敵視される。言わなければ今まで通り同期として過ごせるだろう。……それでも私は前者をとる。
貴「緑川は私のせいで死んだ」
降「───は？」
何でおまえがその事を知っているんだ。だったら僕の事も当然知っているはずだろう。いや、それよりも"私のせい"ってどういう事だ。あの場に永榮の姿は──…
そんな事を降谷は必死に考え、戸惑っている事だろう。
降「な、何言ってるんだ
あいつは自ら…」
貴「そうだね
けどあの時私が判断を誤ってしまったから」
降「そ、れは、どういう…」
貴「降谷、信号赤」
私の指摘で降谷はハッと急ブレーキをかける。
それは降谷の頭を冷やすのに充分だったらしく、ハンドルに頭を置き少し深呼吸をしてから数秒後、真っ直ぐと私を見た。
降「───…理由は聞かない
永榮の事だ、余計な重荷を背負おうとしているんだろ？」
貴「は…？なに言って……」
それを聞いた時、何故か自然と涙が流れた。
すると降谷は私の頬に手を添え、親指の腹で優しく涙を拭ってくれた。
貴「ごめっ……ふ、るや…」
……あぁ、きっと私は許されたかったんだ。
降「友人を責めるほど鬼じゃないさ」
ジョディさんでも、赤井さんでも無く───…
降「おまえのせいじゃない」
君からその言葉を聞きたかったんだ。
許してほしいとは思わない、むしろ責めてくれと思っていた。だがそれは違った。私は降谷に一番許されたかったのだ。
降「その顔、松田に見せたら怒られそうだ」
貴「……信号、青…」
降「了解」
あの頃に見た降谷の笑み。
いつもその隣には緑川がいて、伊達に萩原、陣平、そして私も時々混ざったりして。訓練は疲れたけどこの五人といると疲れなんて吹っ飛んだ。それぐらい楽しかった。
戻りたい。だがそれは不可能だ。
貴「……降谷、ありがとう」
ならば前を向こう。
もう誰も失わないように。
降「永榮が礼なんてFBIに入って少しは成長したんじゃないか？」
貴「降谷は全然成長してないね」
降「それはどういう意味だ」
───…だが、もし、もし戻れるのならば、
私は彼自身に許されたい。
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小雪(プロフ) - 夏樹さん» 初めまして！BBちゃん可愛いですよねー！ムーンキャンサー欲しいですけど巌窟王ほしい…！来年復刻くるのを願いましょう…！（笑）続編作りましたのでそちらも見ていただければ嬉しいです！！ (2018年8月24日 13時) (
レス) id: 46ba2c9208 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - 初めてまして。私はBB推しなのですがメイヴ様2枚だけでしたよ。更新楽しみにしております。 (2018年8月24日 13時) (レス) id: 38b3a28175 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - りんごさん» 例のエンディングの安室さんの寂しげな背中を見て「ポアロで安室さんを幸せにしたい！！！」という謎の使命感にかられて書きました（笑）ほっこりしていただけて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2018年8月23日 16時) (レス) id: 46ba2c9208 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 仲が良いですね〜 見ててほっこりします笑 更新頑張ってください！ (2018年8月23日 10時) (レス) id: 0d67710dc7 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 純白さん» リクエストありがとうございます。そうなんですよねー…イチャイチャシーン私も書きたいです……次の本編が一段落して緋色シリーズが始まる前辺りに少し番外編でイチャイチャさせようかと思ってます！（笑）更新頑張らせていただきます！！ (2018年8月21日 11時) (レス) id: 46ba2c9208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪 | 作成日時：2018年7月18日 13時
