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「廉？寝ぼけてる？」
「んー」
そのまま小さく返事をして私を抱きしめたまま、小さく寝息を立てる。
あいかわらずどの角度からみても整ってる顔だなぁと思いながら、廉の胸に顔を埋める。
甘く優しい香りが私の身体を優しく包んだ。
手が届く場所にいるのに、手が届かない。
近いようで遠いのは、幼馴染だから。
私たちの時間は高校のあの時で止まったまま。
このまま一生進むことなく、お互い別々の人生を歩んでいくのだろう。
廉に彼女が出来るまででいいから、
もう少しだけこのまま廉のそばに居させてください。
そう思いながら、私はまた目を閉じた。
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作者名：チロル
| 作成日時：2020年6月12日 12時
