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萩原side
12月25日
12:00が示される
その運命の瞬間を、俺たちは映し出されたテレビや携帯で見ていた。
結果的に言えば、作戦は上手くいった。
その事実に、事情を知っている我々警察官が良かったと、泣きながら歓声を上げると、住民は安堵したかのように手を叩いた。
彼女は文字通り、この街を、世界を守りきったのだった。
松田と俺は肩を組み合ってクリスマスの日を迎えた。
向かいの伊達は奥さんと抱き合っていた。
子供らはメリークリスマスと場違いな歓声を上げた。
そこにサンタクロースは居た。
そこには沢山の希望が詰まっていて、彼らに安らぎを与えた。
「やった、やった……!!」
「待て、巴は」
俺たちが丁度見たテレビは、爆発から遠のいたヘリコプターが映し出されて、カメラが落ちたのだと、
だがそこには、たった一瞬だった、救世主が
塔から、無情にも落ちていた
顔が真っ青になって、どうしようと、ここからは間に合わないのに、俺は空港から駆け出した、松田も後ろから走ってきたのが分かった。
改めて塔の方角を見ると、爆発で落ちていく瓦礫と火花、しかしその地面から、
金色の光が浮かび上がっていた。
空へと、宇宙へと、しまいには沢山の光が浮かんでいて、押し上げられるように、瓦礫が止まったようにゆっくりと落ちていった。
その落ちた瓦礫はまた金色の光となる。
繰り返して、
俺たちはその光景の虜になってしまった、馬鹿みたいに口を開いて、これが世界を壊そうとした塔の成れ果てか、世紀末の景色かと。
なんと綺麗なんだと。
きっと現実から目を背けたかったんだろう、それでも、彼女のことはずっと心配だった。
その光が懐かしいと思えるくらいには、心に余裕があったんだろうか。
懐かしい光だった。
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 517さん» 517様、閲覧及びコメントありがとうございます!長かったでしょう(苦笑)そう言って頂けるととてもありがたいです。更新は停滞気味ですが気長に待って頂けると嬉しいです! (2021年3月31日 22時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
517(プロフ) - とっても面白くて最新話まで一気に読み進めちゃいました! (2021年3月31日 1時) (レス) id: a380db26d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - はい。楽しみにしてます。 (2020年10月17日 8時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - ひかりさん» 閲覧及びコメントありがとうございます!SCPご存知の方中々いらっしゃらないですよね……。SCPで何か書けたらいいなぁと思っています(笑)改めて、ありがとうございました! (2020年10月16日 23時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - こんなところでSCPを嗜んでいる人に出逢えるとは思ってもいなかった (2020年10月16日 22時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2020年3月31日 9時