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私は何キロも先でこちらに来ている鳥山さんを金色の目で視認し、電話をかけた。


相手は神様だった。


『……花流ちゃん……』


「どうも、神様、さっきぶりですね、お元気ですか。


私は1回死にかけてから電話してます」


『知ってる、見てた……』


そうですか、と。


「神様、貴方って荒神様なんですね」


『……石川タクか』


「はい、どういう経緯で私と彼の神様を特定したのかは知りませんが」


『いいや、分かるよ……到はあいつに自分の力を貸してたから……まさか』


「それは補正いくつで出来ますか」


『……ねえ、花流ちゃん、本気?』


「本気です、あともう10分しかないの、神様もわかるでしょ」


『…………2つだ』


「構いません」


この際どんな手札でも欲しいのが現状だ、例えどんなに使えない能力だって、私とたっくん二人分の知識があるんだから使いこなしてみせる。


相手の手札は恐らく機械系統の操縦、転生者の補正の奪取、マーシャルアーツ、エトセトラ。


一刻の猶予もない、神様、と問いかけると、彼は鳥山が持ってる刀に付与してるから、と言った。


『僕、の能力は精々水と風を操る程度だ、君が死んで数年後、君の町を大洪水にして多くの命を殺してしまった』


「凄いじゃないですか」


『一時的なものだよ、しようとすればもって30分しかもたない。


でもその代わり、君もわかってると思うけど、彼からこの能力を奪われることは無い。


これは俺自身の能力を、花流に上書きしているから』


「十分です、私にはもう10分しか残されてないんだ」


刀を咥えた鳥山さんが全速力でこちらに来る、私は上手いことそれに飛び乗って、全速力で上へ上へと駆け上がる。


『……花流ちゃん、頑張れ』


「ありがとう、“水さん”」


そして私は刀を握り締めて、包帯で巻き巻きにしてやった。


「よし、鳥山さん。


追い風と高速移動、そこからゴッドバードでこのまま塔に突っ込むッ!!!」


「ッポーッッ!!」

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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 517さん» 517様、閲覧及びコメントありがとうございます!長かったでしょう(苦笑)そう言って頂けるととてもありがたいです。更新は停滞気味ですが気長に待って頂けると嬉しいです! (2021年3月31日 22時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
517(プロフ) - とっても面白くて最新話まで一気に読み進めちゃいました! (2021年3月31日 1時) (レス) id: a380db26d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - はい。楽しみにしてます。 (2020年10月17日 8時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - ひかりさん» 閲覧及びコメントありがとうございます!SCPご存知の方中々いらっしゃらないですよね……。SCPで何か書けたらいいなぁと思っています(笑)改めて、ありがとうございました! (2020年10月16日 23時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - こんなところでSCPを嗜んでいる人に出逢えるとは思ってもいなかった (2020年10月16日 22時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2020年3月31日 9時

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