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工藤side


「ボウヤ、あの塔が見えるか」


「見えるよ、あの割れた窓ガラスの……、坂口さんと戦ってる人がDOPPELだね」


安室さんから絶対に爆破されない高層ビルを教えてもらい、俺は赤井さんと共にビルの屋上でクルータワーの残骸を眺めて、DOPPELをどうしようかと思案していたが、それは徒労だった。


そもそも、塔がボロボロになっていていつ崩れるかもわからない、そんな危険な場所に態々DOPPELを捕まえには行けなかった、リスクが高すぎたのだ。


赤井さんから琥珀作戦の概要を聞いて、せいぜい射程圏内に塔を入れて警戒するのが俺たちにはやっとだった。


「嗚呼、そしてその地下には国、いや大陸一つ消せるかもしれないという史軍製の核爆弾が眠っている、それを解除することが出来るのがあの機体だ」


「坂口さん、もうあの出血量じゃ生きてることも奇跡だ……」


「DOPPELはどうだ、彼は苦戦しているか」


「焦ってるみたいだ、……坂口さんが死なないから?


そもそも坂口さんは何をやっているんだ?


……もしかして、誰かを待ってる?」


「……ちらっと、いま金色の頭部がスコープ越しに映ったな……隣の銀髪は、ジンか?」


「ジンが!?


いや、巴さんはロブロイだからつながってても可笑しくないけど……」


正直驚いていた、巴さんなら彼を懐柔したところで驚きはしないが麻酔針を撃ってもケロッとしている彼が捕まっているのだ。


意識はもう戻っているようで、彼らは柱にロープで縛られているままDOPPELと坂口さんの対決に凝視しているよう、俺は事の重大さに気付いて冷や汗をかく。


「正直言って、あの化け物と対峙するのは御免被りたいな、俺でも足止めできるかどうかがやっとだ」


「……僕たちの勝率は?」


「鍵はあの坂口という男と猫にかかってるからな、彼が満身創痍だから一割もないだろう」


「……」

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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 517さん» 517様、閲覧及びコメントありがとうございます!長かったでしょう(苦笑)そう言って頂けるととてもありがたいです。更新は停滞気味ですが気長に待って頂けると嬉しいです! (2021年3月31日 22時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
517(プロフ) - とっても面白くて最新話まで一気に読み進めちゃいました! (2021年3月31日 1時) (レス) id: a380db26d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - はい。楽しみにしてます。 (2020年10月17日 8時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - ひかりさん» 閲覧及びコメントありがとうございます!SCPご存知の方中々いらっしゃらないですよね……。SCPで何か書けたらいいなぁと思っています(笑)改めて、ありがとうございました! (2020年10月16日 23時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - こんなところでSCPを嗜んでいる人に出逢えるとは思ってもいなかった (2020年10月16日 22時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2020年3月31日 9時

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