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降谷side
結論から言うと、囚われてしまった。
国を挙げての大規模避難、地下何百メートルか下に埋められている三十数年ものの核爆弾、その上に守るようにして建てられた反逆の塔。
その中に俺は、何故かジンと共に柱に括り付けられている。
……いや、何故か、というのは間違いだろう。
実際、分かっていた筈だ、ジンが自らの意思で動いて俺に彼女の動向を探るように協力関係を持ち出してきたのだから。
そんな本人は気を失っているようで、捕まった当初からピクリとも動かずに黙りこくっている。
未だに街の避難誘導が終わらないようで、外からは多くの悲鳴が聞こえていた。
目の前の二人の金目も、その声には瞼を閉じていた。
命がけで国を守る立場から言わせてもらうと、あまりに凄惨な光景ではあった、主犯と思しき人間は先ほどからResistととんでもない戦闘が繰り広げられている。
DOPPELは核兵器の起動パスワードを知りたいらしく、彼を捕まえては変な機械を持って暴力をふるっている、主に頭に。
彼を傷つける機械ではないだろう、しかしながら彼に害を持つアイテムだとは理解した。
人間にあるまじき行為だ、街だって形容するならまさに地獄だ。
けれどここだってあまりに非道な光景だと。
そして同時に、勝てない、と思った。
心から。
「パスワード、どうして教えてくれないんだ」
「僕と花流、二人分の帰還装置だからだ」
お前が入る余地は無いんだぞ、と。
Resistは血だらけだった、どんなに硬い鈍器で頭を殴られても意識を保ち、爪を剥がれても痛覚で泣きべそをかくこともなく、どんなに刺され大量の血が流れ出ても死ぬことはなかった。
人間離れしたそれに、何より味方だというのに、一抹の恐怖を抱いたのも明白だった。
「ひどいや」
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 517さん» 517様、閲覧及びコメントありがとうございます！長かったでしょう（苦笑）そう言って頂けるととてもありがたいです。更新は停滞気味ですが気長に待って頂けると嬉しいです！ (2021年3月31日 22時) (
レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
517(プロフ) - とっても面白くて最新話まで一気に読み進めちゃいました! (2021年3月31日 1時) (レス) id: a380db26d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - はい。楽しみにしてます。 (2020年10月17日 8時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - ひかりさん» 閲覧及びコメントありがとうございます！SCPご存知の方中々いらっしゃらないですよね……。SCPで何か書けたらいいなぁと思っています（笑）改めて、ありがとうございました！ (2020年10月16日 23時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - こんなところでSCPを嗜んでいる人に出逢えるとは思ってもいなかった (2020年10月16日 22時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2020年3月31日 9時
