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297 鏡池 ページ9

「……そういえば巴さんごめんね、こんな夜遅くに」


『大丈夫だよ、起きてたから』


「こんな夜遅くに?」


何をやっていたのだろうか。


『今私ね、鏡池に居るんだ』


一瞬訳が分からなかった、でもこの時間はバスは出ていない、詰まり……。


「巴さん何やってるの!!?」


大声を出したので蘭と小五郎のおっちゃんが反射的に振り向く、諸伏警部も振り向いていた。


『少年、いやコナン君。


人を殺したら、それは罰せられるべきかな……?』


「当たり前だろ!?


巴さんこんな遅くに1人で何やってんだ!!」


『1人じゃないんだ、もう1人同胞が居る。


もうすぐ死ぬんだ』


「は……?」


『目の前にね、私と全く同じ存在が居るんだ。


私は其奴を助けてやりたい、でも同時に羨ましいって思って仕方ないんだ……!!』


「ねえ待って、巴さん!?」


つー、つー、と無機質な音が流れた、俺は顔を真っ青にすれば、蘭は大丈夫かと心配してくれる。


「巴ちゃんに何かあったの……?」


「分からない、分からないから如何すればいいか分からない……!!」


パニックになっていると、人影が近付いてくる、諸伏警部だった。


「少々宜しいですか……!?」


「警部……?」


「今、巴さんと言いましたよね……?」


多少食い気味になって話す諸伏警部に少し引きながら返事をした。


「え、うん、そうだけど……」


「もしかして、彼女の苗字は梶木か藤原だったりしませんか……!?」


「知ってるの?」


「知ってるも何も、彼女は、彼女は……」


カジキの忘れ形見なんだ、と俺の肩に縋り付く、葵さんのこともあって精神的に参ってるんだろうな、と思いながら事情を説明した。

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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出会っちゃいましたね、2人……。そう言って頂けるとこちらも励みになります、改めてありがとうございました!! (2019年10月5日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - 何度も読みに来ちゃいます。おもしろいです。ヒロとゼロの邂逅。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月4日 19時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出ましたね高明さん(笑)これからも頑張って参りますのでよろしくお願いします!! (2019年9月10日 17時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。高明さん出てきましたね。続きが楽しみでしかたないです。よろしくお願いします。 (2019年9月10日 12時) (レス) id: a4eca54f61 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 水城様!いつもありがとうございます!はい、更新頑張らせて頂きますので、是非とも今後も楽しみにして頂ければと思います!改めて閲覧及びコメントありがとうございました! (2019年9月8日 19時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年9月6日 18時

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