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太ちゃんこそ私のことを誤解してる。
あたかも私のことが大事だからと、守るふりをして、私を拒絶し続ける太ちゃん。
本当の自分は悪い男だと言って。
本当の俺を知らないからと言って。
太ちゃんこそ、本当の私を知らないのに。
私がどんな気持ちで太ちゃんを好きで、いつも何を考えているか知らないくせに。
ねぇ、太ちゃん。
太ちゃんに拒絶されても、まだ心の何処かで可能性を捨てきれないでいるのは、太ちゃんが私を意識しているような気がするから。
教室でも、部活でも、大して話したりもしないけれど、お互いに互いの気配を意識してるのが凄く分かるから。
自惚れなんかじゃない。
本当にそう感じるから。
だから諦めきれないの。
ほんの僅かな望みを捨てられずに、太ちゃんに心囚われたまま、北山先輩一緒にいる自分が最低なのは分かってる。
北山先輩とキスをしたり、抱き合ったりする、その行為はとても心地よくて、幸せな気持ちになれるのに、必ず同時に頭に思い描くのは、これが太ちゃんだったら...という想像。
私のことをを勘違いしているのは太ちゃんの方だ。
私がそんな酷い人間だってことを知らないから、良識ある大人ぶって私を遠ざけてる。
私は決して夢見る少女じゃない。
太ちゃんが欲しい。
我が儘で、利己的で、自分勝手な願い。
確かに自分の気持ちだけを押し付ける未熟な恋なのかもしれない。
でもこの気持ちが、想いが、嘘だなんて言われたくない。
物心ついた時から、ずっと好きだったこの気持ちを勝手に偽りだと決めつけないで欲しい。
そんな生半可な気持ちで、太ちゃんのことをを想い続けてきたわけじゃない。
例えこの恋が報われなくたって。
愛して貰えなくたって。
私は絶対に後悔なんてしない。
この恋は私のもので、私の真実だから。
たった1度だけ、私の願いを叶えて。
「太ちゃんの次に、北山先輩が好き」
私は太ちゃんが思ってるような女なんかじゃないっていい加減、気づいて、太ちゃん。
「だから北山先輩に太ちゃんを重ねてるの」
醜くて、狡くて、卑怯な自分。
それでもこれは真実だから。
自分の気持ちはいつもこんな風にぐちゃぐちゃのまま、太ちゃんを求めてる。
北山先輩の腕の中で。
「クリスマスに北山先輩と過ごすのは、その日独りでいることに耐えられないから...」
太ちゃんのせいだと言わんばかりの言葉を吐いた瞬間、突然車のドアを殴り付けた太ちゃんに、私は手首を握られた。
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ましろ(プロフ) - ayachokoさん» た、大したことない(爆)太ちゃんが独りで息巻いてるだけです(爆)(爆) てかそんな思い付かないですよねアクロバティックなこと← (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - ぐりさん» うわぁーもう半月経ってますね涙。ご、ごめんなさい;; しかもこの先、しばらくずっと話も動きませんが、どうかお付き合い下さいませヽ(;▽;)ノ (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - mamiさん» だいぶお待たせしてしまい本当にごめんなさいっ(土下座)体調崩して長期療養していて涙 ぼちぼち復活出来そうなので頑張りますね><。。 (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - すごいです、ましろさん…!!脇の下攻めるとかさすがすぎて(//∇//)私が知らない愛し方で啼かせて太ちゃんっ!←違う 自坦のハッピーエンドが少ないましろさんの作品。このお話はどうなるのか…ドキドキ(@_@;)続き楽しみにしてますっ(*≧∀≦*) (2017年11月30日 12時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぐり(プロフ) - もーう息苦しい!!ので、続きを!!どうかよろしくお願いしますー!!笑 (2017年11月28日 23時) (レス) id: ccfaf12877 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2017年10月14日 16時