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俺のことが大好きなA。

彼女は俺が初めて愛した人の娘だった───。



会いに行く度に大きくなっているAに、子どもの成長はとても早いと痛感する。

会う度にママにそっくりになっていくAに驚きながら、毎年渡している誕生日プレゼントも気付けば8つ目になり、Aは小学生になっていた。

仕事の都合がつけば、学校行事を参観する俺に、まるで父親じゃんと玉が笑う。

玉がどうしても外せない仕事で行けなかった合唱祭も、俺が仕事を休んで観に行った。

体育館のステージ上から俺を見つけ、嬉しそうに手を振るA。

俺も手を振って返せば、Aが満足そうに微笑む。

こういう行事の日は、必ず俺のプレゼントした服を着ていて本当に可愛い。

って俺も相当親バカだな。

Aの出番が終わって帰ろうと校門を出たところで、後ろから声をかけられた。

未だに眩しいくらい美しくて、綺麗な人。

「いつもありがとね、太輔」

「いえいえ、楽しかったよ」

「あの子、ママより先に太輔を見つけてた。さすがだわー」

「ふはっ、可愛いなぁほんっと」

「こんなに太輔のことが大好きで、あの子太輔が結婚したら死んじゃうんじゃないかってたまに心配になるけど」

「今だけだって。年頃になったらちゃんと同年代と恋するって。Aは絶対モテるだろうし」

「そうかなぁ」

「そうでしょ」

中学生ぐらいになれば、さすがにAだって同年代と恋するはずだ。

今はまだ、父親のような年上の男に甘えたいだけ。

「その時が来たら、むしろ俺の方が生きていけないかも」

「何言ってんの」

「Aロスで」

「そんなの当分来なそうよ。次は持久走大会に来てもらうんだって。ねぇ太輔、この後予定ないなら、うちで3人でお昼食べない?」

彼女は俺をいつでも気軽に誘う。
玉がいない時でも。

それだけ俺を信頼している証、と言えば聞こえがいいけれど、俺との過去はもう完全に風化してしまってるということなんだろう。

かつて身体を重ねた相手を平気で家に呼べるんだから。

そう思う俺の方がいつまでも拘っているだけなのは理解ってるけれど。

とっくに他の男のものなのに。
玉のものなのに。

俺とのことが風化してなければ、玉と結婚なんかするはずがない。

そんなことはとっくの昔に理解ってるのに。

それでも、少しも俺のことを気にしていない様子に寂しさを感じてしまう俺は、まだどこかに彼女への未練が燻っているのかと苦笑いが零れた────。

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ましろ(プロフ) - ayachokoさん» た、大したことない(爆)太ちゃんが独りで息巻いてるだけです(爆)(爆) てかそんな思い付かないですよねアクロバティックなこと← (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - ぐりさん» うわぁーもう半月経ってますね涙。ご、ごめんなさい;; しかもこの先、しばらくずっと話も動きませんが、どうかお付き合い下さいませヽ(;▽;)ノ (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - mamiさん» だいぶお待たせしてしまい本当にごめんなさいっ(土下座)体調崩して長期療養していて涙 ぼちぼち復活出来そうなので頑張りますね><。。 (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - すごいです、ましろさん…!!脇の下攻めるとかさすがすぎて(//∇//)私が知らない愛し方で啼かせて太ちゃんっ!←違う 自坦のハッピーエンドが少ないましろさんの作品。このお話はどうなるのか…ドキドキ(@_@;)続き楽しみにしてますっ(*≧∀≦*) (2017年11月30日 12時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぐり(プロフ) - もーう息苦しい!!ので、続きを!!どうかよろしくお願いしますー!!笑 (2017年11月28日 23時) (レス) id: ccfaf12877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作成日時:2017年10月14日 16時

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